山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

されどアサツキ

2022年04月18日 | 山菜料理

 本日もまた、本題と関係ないんだけど、オオタニサン凄い、渋野さんも凄い、佐々木さん凄すぎる!観客としては、「もったいない」、関係者としては、「仕方がない」というところでしょうか。

 ・・・この世界、人生のピークが何時訪れるのか、本人も含めて誰にも分からないだけに、とにかく温かい目で応援し続けるしかないと思っています。

 本題に戻りましょう。

 今回の山遊びでの収穫物。

      左から、「フキノトウ」「アサツキ」「ワサビ」

 ワサビは予定通り。フキノトウも我が家の食糧計画では必要だったので、これもいいんです。ただ、問題は、アサツキなんですね。調子に乗って採りすぎてしまったかも。

       採りすぎた収穫物

 アサツキという山菜、少々失礼ですが、この辺ではどこにでも生えている雑草みたいなものです。うちの近所にも、職場の散歩道にも、たくさん生えています。でもねえ、マタギ達の採り場に生えるものは、ちょっと違うんです。それは、根の深さ。

 上の画像の根元の白い部分を見て下さい。かなり長いでしょう。

       これは、別の年に別の場所で採ったもの

 白い部分の長さが随分違います。これは、土質の違いを示していると思います。今回のものは、N川の流域、きめの細かい砂質の土地に生えたものです。

「ここのアサツキすごい!」

A氏も気付いたようだ。

 T氏も言う。

「やっぱり、こごさ生えるやつは違うんだず。」

そうして、『欲タガリ仲間』は、収穫に心を燃やす。

 そんでですね。燃えたマタギは、ついつい採りすぎてしまったんですよ。

 帰宅して、

「採りすぎたかも。」

と言うマタギに、

「そうね、多すぎるかも。」

と応える妻。

「私はいらない。」

と冷たく言い放つ香味野菜嫌いの娘。

・・・あ~あ。やっちまった

 こんな成り行きの中、この難局をどう乗り切ろうとしたかを記録しておきます。

  ≪アサツキの酢味噌和え≫を中心に

 下ごしらえ・調理の部

 アサツキだって、天然の香味野菜みたいなものなんだから、細ネギの親戚と考えて対応することにした。まずは、

 ・半量を新聞紙で包んで冷蔵庫で保管することにしました

       新聞紙に包んで

       冷蔵庫の野菜室に保管します

 ※汚れ落としとか、ひげ根取りなんかを済ませた後です

       残り半分を調理します(これでも多い)

 ・酢味噌を準備しておきました

 ※味噌:砂糖:酢を60:30:50gで混ぜてみました

   砂糖は15gでスタート。味見した結果、倍量になりました

 ・よく混ぜて、味噌と砂糖が溶けてしまえばOK

 ・鍋の大きさに合わせて茹でるために2等分

 ・沸騰したお湯に入れて30秒。裏返してから、更に10秒ほど

※この時間が長いと、とろけてしまうので要注意

 ・すぐに掬い取って冷水で冷まします

 ・水気を絞って寸切りに

 ・葉の部分も同様に処理

 ・タッパーに入れて冷蔵庫で待機

 ・食べるときに、酢味噌をお好きなだけかけて戴きます

 ああっ、美味しい!

 凄く上品な春の香りと味わいが、身体に染みわたっていきます。

 あらためて実感。これも、極めて贅沢な早春の山菜料理です。

 繰り返しになっちゃいますが、アサツキは、どこにでも生えている山菜です。でも、その美味しさは、只者ではありません。

 この美味しさを味わえる喜びに、感謝感謝です。

 山の神様、里の神様、天気の神様・・・、ありがとうございます。