サロン・風変わりな人材開発の宴 

人の育成について、色々な視点から書いていきます。これは、体験記であると同時に、次の人材開発施策に対するトライアルです。

人材開発が能力開発に偏りすぎていると思うのは偏見でしょうか。

2017年02月05日 19時36分28秒 | 人材開発部門
「余人をもって代えがたい仕事」とは、本来あってはならないことです。

この言葉、実は好きではないのです。なぜかというと、仕事をスキルと言う面から見過ぎているから。仕事をするその個人の人間性を考えた言葉とは思えません。

むろん、間違っているとは思いません。仕事は、「だれがやってもできる」ものでないと、いけないことはわかります。

しかし、仕事における人間的な側面。。。仕事だけで人間をやっているのではありません。
金額換算できませんが、無形の資産のひとつであり、実は、組織を強くするための重要な資産ではないかと思うのです。

人格で、人、組織をつなげる。そう言う面がもっとクローズアップされるといいのですが。

人材開発が能力開発に偏りすぎていると思うのは偏見でしょうか。今がやっていないというわけではないのですが、人格の形成にもっと力を入れるべきではないでしょうか。

コンプライアンス??? それとも違います。違うと言うより、コンプライアンスを考えるにあたり、
ベースとなるものが、人格、人間性、倫理観、そういったものではないでしょうか。




強い方向性を示すリーダーシップ?しばらくは、リーダーの舵取りは、荒海に対応してバランスよく操縦する船頭さんのようであってほしいですね。

2017年02月05日 06時41分05秒 | 日記
リーダーは「こうしたいということを示せ」と言われます。方向性を示すことがリーダーシップの定義と言ってもいいでしょう。

非常に冷めた見方ですが、これって場合によっては危ないとは思いませんか。激変するというか、どう変わるかわからない状況で、「この方向で行くぞ」というのは。。。

荒れた海に船を出すとき、船長がそんな指示をすると思いますか? 絶えず天気予報や風向きや波のうねり、船の状態になど、様々なことに細心の注意を払いながら、船の操縦をしているのではないでしょうか。

「目ざすべき方向性を示す」重要性は否定しませんが、現在のビジネス・社会の環境は、戦後復興の「みんなでガンバレば報われる。一致団結して頑張ろう」とは異なるところにいます。混沌というより混乱した世界です。

但し、今の対応に追われると、時代のエゴに走ることがある。その象徴はバブルの時。バブルは日本人の精神をダメにした時代と思っています。戦後、人命と国土の痛手から立ちあがった心とは異なります。そして今は危ない難しい時代です。こういうときに強いリーダーを待望するのは怖い。

1919年、当時最も民主的憲法を作ったドイツは、そのわずか十数年後、独裁者ヒトラーに
握られてしまう。扇動されたんですよね。そして、今、、、、、。

強い方向性を示すリーダーシップ。大丈夫でしょうか。状況即応、そしてどんな態勢になっても持ちこたえられる組織体を作る。しばらくは、リーダーの舵取りは、荒海に対応してバランスよく操縦する船頭さんのような心であってほしいものです。