サロン・風変わりな人材開発の宴 

人の育成について、色々な視点から書いていきます。これは、体験記であると同時に、次の人材開発施策に対するトライアルです。

リソースを戦前と現代の企業で比較すると。。。

2017年02月20日 07時16分22秒 | 日記
連合艦隊司令長官・山本五十六は、戦況が悪くなるにつれ、自分がいる司令部を前線に持っていったそうです。

危険ですが、おそらく自ら前線に近い所でみて指揮しないと戦況がわからなかったのかと思います。また、東京の大本営に近くにいて、余計な指図を受けるくらいならと思ったのでないでしょうか。

「事件は会議室で起きているのではない。現場だ。」 ある映画の有名なセリフ。
現地から遠い東京の大本営が、ああでもない、こうでもないといったところで、戦況は好転しません。
物資の乏しい日本が、もはや勝てる見込みはなかったのです。

これを現代の会社でいうならば、リソースもないのにビジネスを営むことはできないということ。
では、リソースを要素別に分解してみます。
    ↓
人:どこでも人手不足。人材不足という説もありますが。⇒☓
物:財務諸表上は「持たざる経営」が評価される。そうではなく売れる物があるか否か。⇒△
金:大企業は内部留保は潤沢。中小企業はそうとはいえない。⇒〇~☓
情報:技術・ノウハウは、発展途上国も追いつき、ある分野では追い越されています。⇒△

「企業は人なり」と言う以上、ここが「☓」と言うのは痛いのですが、あとはまあまあか。

さて、人・物・金・情報を充分に持てなかったところが、山本五十六の悲劇でしょう。
人は☓。兵隊が少ない。物も☓。武器・弾薬、何と言っても食料がなかった。
金は持っていても日本に武器・弾薬を売る国はありませんから、☓。
情報は☓。ここはひどかった。

負けるべくして負けたのですね。そう思うと、現代の企業はまだまだ安心?

いやいや、人が☓だと、物・金・情報も怪しいものです。