サロン・風変わりな人材開発の宴 

人の育成について、色々な視点から書いていきます。これは、体験記であると同時に、次の人材開発施策に対するトライアルです。

本当にその人は人材だったのか

2017年06月01日 06時59分01秒 | 指導
「本当にその人は人材だったのかな」と思うことがよくあります。一方で、「制度がよくないのではないか」と思うこともございます。「役職定年」で事実上、役割が無くなったひとたち。

実は、無能ではないですよね。立派な経験値もがあります。しかし、会社としては、若い人を鍛えなければならないの事情と人件費抑制。しかし、どの企業も嘆く人手不足。以前にも書きましたが、人材の受給ギャップ。

一方で、40代はまだ役職定年には遠いですが、多くの企業で昇進・昇給の頭打ちになります。

意欲のある人は、結局、限られた昇格者のみで、昇格者以外にやる気を出せというのは、難しいと思うことがございます。キレイごとを言ってもという気持ちになります。

対策として、キャリア開発研修はよいのですが、受講者がアクションを起さないと、相変わらず聞いただけ。

会社の枠組みから頭を切り放し、働き続けられる能力構築をするという考え方はあるのですが、そういうアイデアが思いついても、その機会を得られなければ能力構築にはなりません。

流動性の乏しい日本の労働市場の裏側には、「大部分の人は、すり替えても何も変わらないから」が背後にありますね。

マーケットがどうかとか、ビジネスがどうかという議論の前に、人の生き方が心配でなりません。