サロン・風変わりな人材開発の宴 

人の育成について、色々な視点から書いていきます。これは、体験記であると同時に、次の人材開発施策に対するトライアルです。

ローテーションで人が育つ。。。本当でしょうか。

2017年03月17日 07時02分38秒 | 人事異動
 送別会の季節。悲喜こもごもの人事異動。「やったあ~」という人は一割くらいでしょう。ほとんどの人は「関係ない」か、「何で私が」と言う思いをしているのではないかと思います。

そういう当たり前の世界をみてきて、なんともいえない気持ちになります。

その人事異動で何がどう変わるのか。申しわけないけれど、ほとんど何も変わりません。

むろん、人事異動がなされないことは、組織の活力の停滞を招きます。

しかし、ワークライフバランスを破壊する人事異動は、どうみてもアウトでしょう。

そこまで細かいことまでは見ていられないのはわかります。

ローテーションによる幅広い経験値を積んで、職位を挙げて経営者になっていくのは分かります。

しかし、大部分の人は、経営者にならない。そうだとしたら、ある分野においてプロフェッショナルになるほうがよいと思います。

ローテーションによって人が育つとは断言できないと思っています。
ただ、幅広い経験値が増すだけで、育った気持ちになっているとしたら、ただゼネラリストになっただということでしょう。

そうならないためには、行く先々で、よい上司と良い仕事に恵まれていること。
そうでないなら、徹底的にある分野の第一人者になって、その会社が傾いても、食べていけるくらいの人材なるほうがよいのではないでしょうか。

ゼネラリスト? 全否定はしませんが、どうなんでしょう。



親会社から子会社へ移る人。これはやってはいけません。

2017年03月09日 06時01分24秒 | 人事異動
「親会社から来て威張り散らす奴がいてたまらないよ」そう言うセリフはどの会社でも聞きます。

親会社から来た人は、威張り散らした記憶があるのかどうか。信じられないでしょうが、威張るのが普通という組織で育つと、染まってしまうものです。

そして、子会社に来て、「何だこの有り様は」と思う。そして、得てしてこういう人の多くは仕事ができる場合がある。故に相手を軽く見てしまう。

これから先は、どうなっていくか明確です。子会社の人たちは、親会社から来たこの人を避けるようになる。

そうすると、どうなるか。面従腹背になり、組織は分裂する。どれだけ仕事ができても人望が無いのはアウト。

子会社の人は、実は「親会社で本当に必要だったら子会社に放さないだろう。どうせ、そんなのしかこないさ」と思っています。

さて、親会社から来た人。心当たりないですか?

これから子会社に出向・転籍をする人。どうか、心して取り組んでいただきたい。
ゆめゆめ「あいつらはバカだ(バカ=馬鹿と書きますが、これは差別発言です)」と思わないこと。
たとえ、そう見えたとしても、ここは我慢です。

これ、超大手企業で、仕事ができる人に気をつけていただきたいところです。
「私には、それはない」と思っている人。それは、間違っています。そう言う態度が出ないとしても、親会社から来てポジションを取られた子会社の人たちの気持ち。分かりますか?

それでも成果が出ていればですが、そうでないとするならば、「あいつが来たからダメになった」と子会社の人たちは烙印を押す。それが現実です。