サロン・風変わりな人材開発の宴 

人の育成について、色々な視点から書いていきます。これは、体験記であると同時に、次の人材開発施策に対するトライアルです。

山本五十六「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」というけれど。

2017年02月07日 07時09分41秒 | 歴史
連合艦隊司令長官・山本五十六の言葉「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」は有名な格言として知られています。軍人という強い縦社会でも、「人が動かない」と言う意味たとしたら、その他の組織は推して知るべしでしょう。

この言葉。ひとつひとつ分解してみてみましょう。

①「やってみせ」・・・・・「こうやるんだよ」
②「言って聞かせて」・・・「~というわけなんだ。わかった?」
③「させてみせ」・・・・・「やってごらん」
④「ほめてやらねば」・・・「いいぞう。上手だ。」

冷めていますが、これで人は動くか否か。これによって、その時は動いても、その先はどうでしょう。いやいや、これを諦めることなく続けることで、「動く人」になっていくのでしょうね。

①の「こうやるんだよ」が、受け手から見て「押しつけ」と思ったら、②の「~というわけなんだ。わかった?」は、受け手は心の中で「YES」と思わない。よって、③の「やってごらん」は、納得しないまま命令を受けたことになる。

この状態では本気で受け手は本気で取り組めず、期待した成果がでるでしょうか。そして、少しばかりうまくいっても、④「いいぞう。上手だ。」は、受け手は白々しいと思うかもしれません。

もし、この流れのとおりだとすると、ここでの問題は①にあります。
ここでは、最初に「どうやったらいい?」と問う。但し、受け手が仕事を知らない人の場合は、ダイレクトに①「こうやるんだよ」とやってもよいでしょう。

もし、受け手に解があるならば、状況をみて③「やってごらん」でしょう。
同時に、受け手に固執する気持があれば、「他に何か方法がないかな」も必要と思います。

④「いいぞう。上手だ。」の褒める前にある対処の仕方がとても大事だなと思います。