サロン・風変わりな人材開発の宴 

人の育成について、色々な視点から書いていきます。これは、体験記であると同時に、次の人材開発施策に対するトライアルです。

こんな管理職なら、ならないほうがお得かも

2017年02月06日 07時20分42秒 | 管理者
最近、「管理職になりたくない」という声をよく聞きますね。若い人は、今の管理職の大変さをみてそう思っているそうです。その姿勢について、「上昇志向がない」と思いたくなりますか。

最近、この考え方は、ひょっとしたらある意味で合理的ではないかと思うこともごさいます。

管理職になって、管理する部員ができた。肘掛椅子にも座れるようになった。会社によっては、一般社員とは別の場所で、大きいデスクも与えられる。

また、「おい、きみ」とは言うのか分かりませんが、「これ、やっといてくれないか」を連発できる。心の中では、「わたしも、管理職まできたかァ」と実は得々としている。

こういう面ではラクになる人もいます。

しかし、これは特に大企業で管理職を務めた人にいえることですが、退職して再就職しようと思ったら、案外、働けない。なぜか。再就職での対象は中小企業が多いのです。「これ、やっといてくれないか」とはいかない場合があります。

それよも、実務能力をもっていたほうが、はるかに再就職としては有利では。

管理職の方、「これ、やっといて」ではなく、「いっしょにやろう」くらいがよいです。

忙しくて無理? 本来は、そのビジネスのシステムを変えるのが管理職としての実務能力では? その仕事をせず、「一般社員の仕事までやるのはイヤ」で能力アップしますか?  

何よりも、一生懸命、働いている中小企業の方に失礼にあたらなければよいのですが。