だるくて動けない日々、ここ2~3日はキンドルでマンガ読んでました。
大好きな山岸凉子さんのホラーものが最近電子書籍化したのです。
画像の左上の「ゆうれい談」は、最初は「りぼん」かなにかの付録マンガで、私は縁日でその付録だけを買ったんです。
もう50年は昔だわ・・・(遠い目)
あの頃はお祭り以外でも毎月どこかしらで縁日が出ていて、そこには付録マンガばっかりを安く売っている店があって、そこでマンガを買うのがすごく楽しみでした。
私は子どもの頃から怖い話が大好き。小泉八雲とか。宮沢賢治も「注文の多い料理店」が一番好きだったし。
マンガでは、楳図かずおとか古賀新一とかそれなりに好きだったけど、やっぱりどこまでも「作り話」。
「ゆうれい談」はそう言うのとは違ってとにかくリアルだったので衝撃でした。
で、そういう「衝撃的な怖さ」を維持している作品群です。まあ、ちょっと哲学的だったり説教じみてたりする部分もあったりするけど。
ところで・・・幽霊とか霊とかって・・・信じます?
この歳になると「そんなもんはないな、多分」と素直に思えるのは思えるのだけど、不思議な経験は何度かあります。
ほとんどは「リアルな夢」だったんだと今ならそう思えるものばかりだけど、一つだけはっきりと「見た」ことが。
小学校の3~4年生ぐらいの頃の夏。
エアコンなんてなかった時代、家の中ではふすまも窓も開け放っての夕飯時。
食事が終わって、体育座りでテレビを見ていました。
6畳間で、自分の左側が部屋の出入り口で、そこのふすまが開け放されていて。
で、テレビを見ている私の左側の視界に、鴨居をひょいってくぐって部屋に入ってくる人が見えました。
白地に紺色の模様の浴衣を着た、白髪短髪のおじいさん。
私は何の気なしにふっと振り返って見たのですが、誰もいない。
両親が「どうしたの?」と訊いてきたので「こんな人が今そこから入ってきたように見えた」と話したら両親は顔を見合わせて、「お盆だからおじいちゃんが来たんだね」と。
父方のおじいちゃんの事なんだけど、その人は私が産まれる前に亡くなっているので私は会ったことはないんです。(ちなみに私が産まれたときには母方の祖母しか生き残っていなくて祖父と言う人は誰も知らない)
ただ、入ってきたのが見えただけでその後何があったわけでもないし、両親の反応もあまりに普通だったので、私自身「怖い」とも思わず「ふーん、そうなんだ、あれはおじいちゃんだったのか」と思って終わり、でした。
後々、母はその時のことを時々話題にして「そういうことってあるんだねー」と言っていました。
そして私も、その時に見えた姿は今でもはっきり覚えています。
頭をちょっと下げて、鴨居をひょいってくぐって部屋に入ってきた浴衣姿のおじいちゃん。
あれだけは夢でもないし幻覚でもない、確かに見た、と言えることなのでした。
9月に書くにはちょっと季節外れは話題だったかな