猟盤の日々改めDEADMAN IS ALIVE!

ヴィニル・ジャンキーの猟盤話から死んだ人の話を経て、呑み屋の話になったり、ギターの話になったり。。。

2005年になってしまった

2005-01-11 | 音楽
ばたばたしている間に年が明けてしまった。独身時代の大晦日から正月にかけては毎年結構一人でおごそかに過していたのだが。特に年明け初めて聴く音楽は何にしようかなどとほろ酔い気分でレコード棚に向っていました。独身最後は広尾の有栖川公園近くの半地下のマンションに住んでいて、うなぎの寝床みたいに細長い玄関ホールの幅が3mぐらいある壁一面にエレクターのレコード棚を並べていたので気分は中古レコード屋でありました。半地下で上の階は歯医者さんのため夜は不在ということもあって深夜でも大音響でスピーカーならすことができたのです。SANSUIのAU909というでかいプリメインアンプにDIATONEの30センチウーファー3WAY密閉型スピーカーの組み合わせはなかなかタイトな音でした。だいたい30日ぐらいまで友人との忘年会が入っていて大掃除が終わるのは31日の夜10時過ぎというパターン、そのあと正月用のいつもより高価な蕎麦と日本酒をのみながら新年を迎えるわけです。そしておもむろにレコード棚の前でその年最初に聴くレコードを思案します。故池波正太郎は一日の最初の食事がいちばん大事だと書いていましたが音楽も同じかなと思うのです。考えたあげく手にとるのは、はちみつぱいの1973年の超名盤「せんちめんたる通り」(写真)であることが多かったような気がする。たぶん今までの僕の人生で1番聴いている一枚、「外はまだそぼ降る、鈍(にび)色の雨~」と始まるA面1曲目「塀の上で」は一体何回目になるのだろう(矢野顕子のカヴァーも甲乙つけがたいけど)。日本的な情緒とTHE BANDのサウンドの合体は凡百とあるがこのレコードこそ唯一無二といえるでしょう。そして真冬の夜明け前に聴くにもBLUES COCKBURNの2nd「High winds white sky」(1971)と共にふさわしいアルバムです。未聴の方はぜひ。
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