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ボンクラのつぶやき

紙の将来

2008年06月19日 15時39分14秒 | Weblog
昨日のセミナーで興味深かかったのは 日本印刷学会 会長 尾鍋 史彦氏が
取り上げた『紙の将来はどうなるのかー再生紙問題と温暖化対策から』だった。

中でもグリーン購入購入法の策定時に当たる、1991年と言う年は、ダイオキシンの排出が
大きな社会問題となった時期で、製紙メーカーは強い立場でものを言える状況ではなく
経産省、環境省、当時の郵政省に押し切られる形で、古紙混入率基準が作られた。

今回の偽装問題発覚後のグリーン購入法基準も、循環型社会の形成を崩す基準緩和
はしない方向らしい。洞爺湖サミットがあるから尚のこと維持の方針らしい。

今後製紙業界がグリーン購入法に基ずく製品が出すのか、出せるのか判らないが
ある意味エコロジーと言う概念を定着させる上ではシンボリックな意味合いはあった。
今後は製紙会社の尚一層の努力を図った上での現実の能力と真の省エネを勘案して
見直しを図るべきだろう。現実に則しない基準で何を律するのだろうか。

紙の原料である植物は再生産が可能である事と、情報伝達媒体として歴史的に
淘汰され現代に生き残ったのが紙だ。この話しが興味深かった。
「紙と印刷は人間の記憶を支える存在」だから空いた時間に文化を醸成できた。

薀蓄のある言葉だったな。循環型社会とハーモニーが取れるような紙で
あって欲しいものだ。

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