我が家の居間に平山郁夫のリトが飾ってある。
新疆ウイグル自治区、トルファン近くに位置する
火焔山の裾野をラクダに乗った隊商が西へ向う図になる。
結婚30年になる女房が自分へのご褒美だと言い買った。
日頃わがまま放題の駄目亭主の行状を我慢してきた、
そんなけなげな自分へのプレゼントだそうだ。
確かに日頃は倹約に次ぐ倹約。なにしろ有るだけ使って
前借する浪費亭主だし、今月も前借分を踏み倒している。
「我慢している」と言われても反論の余地は無い。
前置きはともかくとして、自分もこのリトが大好きだ。
鉄分を多く含み酸化して火のように燃え立つような赤色
と言われる火焔山の色が少々セピアっぽい色使いだ。
しかしこれは本物に近い。またラクダもその鞍上の人物も
暑さで奪われる体力の消耗を最小限にするためだろうか、
うつむき加減で、ゆるりゆるりとトルファンめざし進む
がような描写だ。
また天空の太陽は、金箔か銀箔だろうか、白く輝くように
描かれ、タクラマカンの乾ききった大地に容赦なく降り注ぐ
日差しを迫力あるタッチで表現している。
近年、平山郁夫が描くラクダがいる構図の絵は、そのどれもが
ラクダを大きく描き、夕日か朝日をバックに隊商が行く様が多い
ど素人だが自分の好みとしては、ちょっと違和感がある。
だから節約女房が買ったこの絵は大いにお気に入りだ。
日に何度も目が行くが見飽きない。もうかなり前になるが
描かれた構図に近い場所で車を降り、路傍の標識「上海から
2000km」と重ね合わせて火焔山を見上げたことを思い出させて
くれる。
きっとこの絵は我が家の居間に飾り続ける。そんな気がする。
新疆ウイグル自治区、トルファン近くに位置する
火焔山の裾野をラクダに乗った隊商が西へ向う図になる。
結婚30年になる女房が自分へのご褒美だと言い買った。
日頃わがまま放題の駄目亭主の行状を我慢してきた、
そんなけなげな自分へのプレゼントだそうだ。
確かに日頃は倹約に次ぐ倹約。なにしろ有るだけ使って
前借する浪費亭主だし、今月も前借分を踏み倒している。
「我慢している」と言われても反論の余地は無い。
前置きはともかくとして、自分もこのリトが大好きだ。
鉄分を多く含み酸化して火のように燃え立つような赤色
と言われる火焔山の色が少々セピアっぽい色使いだ。
しかしこれは本物に近い。またラクダもその鞍上の人物も
暑さで奪われる体力の消耗を最小限にするためだろうか、
うつむき加減で、ゆるりゆるりとトルファンめざし進む
がような描写だ。
また天空の太陽は、金箔か銀箔だろうか、白く輝くように
描かれ、タクラマカンの乾ききった大地に容赦なく降り注ぐ
日差しを迫力あるタッチで表現している。
近年、平山郁夫が描くラクダがいる構図の絵は、そのどれもが
ラクダを大きく描き、夕日か朝日をバックに隊商が行く様が多い
ど素人だが自分の好みとしては、ちょっと違和感がある。
だから節約女房が買ったこの絵は大いにお気に入りだ。
日に何度も目が行くが見飽きない。もうかなり前になるが
描かれた構図に近い場所で車を降り、路傍の標識「上海から
2000km」と重ね合わせて火焔山を見上げたことを思い出させて
くれる。
きっとこの絵は我が家の居間に飾り続ける。そんな気がする。