思いつくまま、気の向くまま、

ボンクラのつぶやき

原価とは

2009年01月31日 11時40分19秒 | Weblog
一昨年から全ての素材価格が急騰し我々が購入する紙を始めとした緒資材の
単価が上昇した。

オイルが下がってもチップが下がっても紙もフィルムも値上がりしたままの価格だ。
これはこれとしても、この値上がりによる原価の上昇分を見積もり金額に
反映させているか検証をしてみた。

確かに単発物や数量が比較的少ない物にはある程度上昇分を加算できている。
しかしそれ以外のものに対しては上昇分に見合うだけの価格にはなっていない。

恥ずかしくて書くべきじゃないとは思ったが、この位であればとか効率化を
計れば、また予備数の削減などで対応しよう。このようなアバウトな感覚で
「はい判りました」とか「現状価格で継続いたします」など応対してていた。

しかし厳密に原価をはじいてみて、数量・リピート率に意識が行ってしまう
仕事は非常に厳しいことを今改めて認識している。

経営者として恥ずべき軽率さだ。この仕事だけならと受けることが次に
繋がる。製造業は機械が廻ってこそ利益を語ることが出来る。これは決して
間違った選択ではないが、そこに原価に対するシビアーな意識が欠落すると
臍を噛むことになる。♪ヨーク考えよーお金は大事だよ♪なのだ。

判りましたとお答えする前に深呼吸だな。即断を良しとするポリシーを
引っ込めて沈着寡黙で冷静なボンクラになるべきだな。キャリアに進歩が伴わないと
十年一日が如くで今まで何をやっていたのだと言われてしまう。


見積もり

2009年01月30日 19時01分35秒 | Weblog
今日は平常の倍以上のお問い合わせを頂き嬉しい限りの一日だった。
今しがた本日提出分を終えてホッとしている。

これが2月に反映される状況になれば良いのだが、果たして打率はどの程度の
数字になるか。

1月は明けから受注残を持てない日々が連続していた。メディアが不況を後押し
するように下方修正・失業率・生産調整・設備投資と矢継ぎ早に低下悪化の
文字が並ぶ。

身近ではなんと友人の二人が早期退職をするはめになってしまった。
このような現実に直面して下を向きがちになるが、ここで肩を落として
しまっては今年一年を乗り切るパワーが湧かない。

世の中の事象を正確に捉えなければならないが、こと自分の会社になると
ある程度状況認識しつつもアクションを起こさなければならない。

今が変遷の時期、世の中の仕組みが変わらなければ再起動しないなら
一緒に同質の生みの苦しみを味わう。これを経なければボンクラの会社も
変わらないだろう。

なにより仕事がなければ始まらないが、働いてくれる社員と意思を共有させ
アクションだろうか。選択肢は多くはないがなすべきことを確実に実行する直向さ
がもっとも大切だろう・・・当たり前のことを自分に言い聞かせている。

まるいさん

2009年01月29日 14時12分41秒 | Weblog
丸井デパート民事再生法申請ニュースに大きな衝撃を覚えた。
明治5年創業の地場老舗のデパートで、札幌っ子は親しみを込めて「まるいさん」
と言う。

子供の頃の楽しみは丸井さんの食堂で食事をすること向かい側にあった映画館
日劇ではなく古い洋館風の映画館で映画を見ることだ。
金もなく貧乏な川越家ではこのコースは飛び切りの贅沢だった。
また頻度が低いから鮮烈に覚えている。

母に手を引かれて行ったのだから、おそらく4~5歳だったのだろう。
洋画で字幕も読めないがジェット機の空中戦を見て大いに興奮したことが
記憶に残っている。シネスコープとかビスタビジョンとは程遠い小さな画面だったが、
まだTVもない頃だから映画館の画面に圧倒されたのだと思う。

その後で「まるいさん」の食堂で食事をしり、近くの確かハタナカと言うお店で
食事をしたようなおぼろげな記憶もある。

デパートの売り上げ減少は今に始まったわけじゃなく、考えられないような
ライバル店同士のホールディング会社が成立するわけだから、状況の悪さについては
周知のことだった。しかししかしだ、多角的放漫経営と言われ創業者一族が
経営から一掃され、リストラを行い伊勢丹と提携を結び経営改善を行っていても
立ち直れなかったことはやはり驚きだ。

金融機関も支えきれなかったのだろうが、地場デパートの雄である丸井さんの
再生法申請は衝撃的なニュースだ。

今日の昼休み社員にどこに買い物に行くか聞いてみた。大型スーパーや衣料に
特化した店の名前が出て、デパートに行って買い物をすると答えた人間は皆無
だった。

会社の立地が街外れと言うこともあるが、「あぁこれじゃデパートも大変だ」と
改めて思った。

さて裁判所の判断を待たなければならないが、申請が受理され新たな
丸井さんでリスタートするなら、ボンクラは店に足を運ぶつもりだ。愛称を持つ
デパートだもの、札幌っ子が支援をして当然だろう。

グリーンニューディル

2009年01月27日 18時33分19秒 | Weblog
オバマ大統領が矢継ぎ早に発表する政策の一つであるグリーンニューディルが
日本に及ぼす影響はあるのだろうか。

昨年の洞爺湖サミットで温暖化防止の重要性やエコロジーに対する認識は格段に
上がったが、この不況下では金のかかる環境対策に関しては二の次の
風潮になりそうと思っていた。

しかし彼の唱えるクリーンエネルギーへの展開や温暖化を阻止することで世界を
牽引しようと宣言したことはかなりのインパクトがあるように思える。

かの国はエネルギーの垂れ流しをしてきた訳だから転換は容易ではないだろうが
追従国としては聞き流せないだろう。環境省や総務省に加えて全産業を司る
経産省も動かざるを得ないだろう。

今まではどちらかと言うと負荷のかかる環境対策には消極的で静観の立場の
経産省だったが、今後はそうも行かなくなるのではないか。

対策に金や労力を要するが手をこまねいていると、法の網が被るかもしれない
ISO14000や各産業独自の環境認証が必須になるのかもしれない。

オバマの政策とシンクロさせようとして数歩先んじている日本が範を垂れ、日本発の
新しい取り組みが出て来る可能性もあるのではないだろうか。

朝青龍強し

2009年01月26日 11時24分13秒 | Weblog
昨日は本割り・決定戦とTVの前で力みかえって見ていた。
本割りの相撲は総見で大きく負け越し場所中の引退もありと報道されて
いたことを思い出させるような白鵬の完勝だ。
スロー再生を見ると息が合わずマッタを仕掛け損なったような気の抜けた立ち合い
だったので決定戦は違うかもと思った。
しかし解説者はその辺りをしっかり見切ってVが流れる前に立会いの失敗を
コメントしていた。さすがのものだ。

一旦支度部屋に戻った両力士の所作は対照的だった。白鵬は息は荒いが
髷を直し泰然自若として瞑想しているが如し、一方の朝青龍は対照的に
動だ。若い者に胸を出させぶつかり稽古と鉄砲を繰り返し、最後に床山
に髷を直させていた。決定戦の仕切りを見ていると白鵬は往年の大鵬の
ようでいかにも強そう。朝青龍は短躯なだけに見劣りがする。

勝負は頭を付けた朝青龍の圧勝だった。大銀杏が無残に崩れていたが
満面の笑みで万歳をしている。TVの前でボンクラも大喜びだ。
勝ち名乗りを受ける時、飛んできた座布団が顔に当っても笑顔は絶えない
よほど今回の優勝が嬉しかったのだろう。仕草もインタビューの受け答えも
結構破天荒で面白かった。

時代劇の悪代官を髣髴とさせる風貌に拍手を送った。

ボンクラは日常の言動がコウモリ的八方美人タイプなので
朝青龍の自らの意志を貫くぶれない図太い言動を応援するのは自らの処世
との対比なのだろう「いいじゃないか、相撲道だの国技だなどと礼節や品格を
持ち出し律することに汲々とするなよ」こう思ってしまう。
勝負の世界だから正義が引っ込み悪が盟主になっても面白いじゃないか

こんな発想で朝青龍を見ているボンクラなのだ。今朝のネットのニュースでは
30歳で引退しモンゴルの大統領を目指し政界へ打って出るとの報道だ。
真偽は疑わしいが現代のチンギスハーンを目指すことが次の目標であるなら
今回の優勝は随分とインパクトがあったろうな。

来場所が楽しみになる結末だった。