10日くらい前から紙が如何にして作られ改良されたか・・こいつを読んでいる。
結構分厚い本で就寝時の読書にすると、読んでいる途中で寝入ってしまい確実に
顔の上に落としてしまう。よって朝の歯磨き時に少しずつページを進めている。
宦官の一人が麻の繊維を利用して平易に使える紙に改良した。しかしそれ以前
から木の繊維を晒して原始的な紙を製造する一族郎党がいたらしい。水に繊維を
晒す際にアカギレやシモヤケになる。一種の脂で手に皮膜をつくる術をこの一族は
持っていて、これが紙生産を安定的なものにした。若干眉唾臭いかも
木簡や竹、重たいが粘土板など文字を記載する手段は色々有ったが、収納性や
軽さ軽便製において紙に敵う手段はない。
文明の伝播は紙の改良が加速したとも言える。但し保存性という意味では紙は
脆い。現存している紙の大多数は新疆ウイグル自治区の砂漠地帯から発見され
高温多湿な地域からは出ていない。敦煌から大量の経典が発見されたのも頷ける。
そうしてシルクロードを経てヨーロッパにも伝わり、中世ヨーロッパ文化の開花に貢献した。
古代エジプトのパピルスもあるが本来は紙というより織物に近い出来上がりで、
紙の持つ概念とは違っていた。
紙があればこそグーテンベルグが葡萄の搾り機を応用した印刷機を発明した。話しが
飛びすぎるブログになっちまったがボンクラの仕事に密接した「紙」だけに面白い。
この分厚い本を読み終えるには朝の歯磨き時間だけじゃ、遅々として進まないが
興味を持って読むことが出来るので年内には読破の予定だ。
陳舜臣 「紙の道」ペーパロード
結構分厚い本で就寝時の読書にすると、読んでいる途中で寝入ってしまい確実に
顔の上に落としてしまう。よって朝の歯磨き時に少しずつページを進めている。
宦官の一人が麻の繊維を利用して平易に使える紙に改良した。しかしそれ以前
から木の繊維を晒して原始的な紙を製造する一族郎党がいたらしい。水に繊維を
晒す際にアカギレやシモヤケになる。一種の脂で手に皮膜をつくる術をこの一族は
持っていて、これが紙生産を安定的なものにした。若干眉唾臭いかも
木簡や竹、重たいが粘土板など文字を記載する手段は色々有ったが、収納性や
軽さ軽便製において紙に敵う手段はない。
文明の伝播は紙の改良が加速したとも言える。但し保存性という意味では紙は
脆い。現存している紙の大多数は新疆ウイグル自治区の砂漠地帯から発見され
高温多湿な地域からは出ていない。敦煌から大量の経典が発見されたのも頷ける。
そうしてシルクロードを経てヨーロッパにも伝わり、中世ヨーロッパ文化の開花に貢献した。
古代エジプトのパピルスもあるが本来は紙というより織物に近い出来上がりで、
紙の持つ概念とは違っていた。
紙があればこそグーテンベルグが葡萄の搾り機を応用した印刷機を発明した。話しが
飛びすぎるブログになっちまったがボンクラの仕事に密接した「紙」だけに面白い。
この分厚い本を読み終えるには朝の歯磨き時間だけじゃ、遅々として進まないが
興味を持って読むことが出来るので年内には読破の予定だ。
陳舜臣 「紙の道」ペーパロード