この冬に入ってから我が家は野鳥観察にのめり込んでいる。
昨冬はカラスが入れないような屋根を工夫して設け(勿論山の神の手による)
ヒヨドリ用の林檎のみを置き、つがいのヒヨドリの姿を楽しんでいた。
今年も美味しそうな林檎を用意したのだが、他に餌場を開拓したようで飛来してくれない。
ならばと新しいバードテーブルを手作りで(我が家には便利な女棟梁がいる)こしらえ、
当初はパンくずや残ったご飯・生米などで餌付けを始めた。
いくらか雀が集まりだしたが、数羽程度だ。
そこでホームセンターへ走り野鳥の餌を購入した。
雑穀にひまわりの種などが入っているタイプだ。
この辺りから様相が一変し始めた。
数羽程度からピーク時には40羽もの雀が集まり始めたのだ。
また、ひまわりの種を好物とする四十雀も来るようになった。
先日の寒波で淘汰されたのか今は多くて三十数羽に減ったが、
庭の紅葉や松に集合して、既設のテーブルと増設したバードテーブル(これはホームセンターで購入
したカラフルなスゥエーデンハウス風)に舞い降り一心についばんでいる。
しかし雀はなんと臆病なことか。
カラスや猫の気配を感じると一目散に木々へ非難それだけではない、
風の音にも反応して臆病なことこの上ない。
更には増設した餌場に近寄ろうともしない。
それに引き換えつがいで行動する四十雀は好奇心旺盛で、
自分達の好物であるひまわりの種がどこにあるのかを枝から観察し、
全ての餌場を把握した上で食べ始める。
種を咥えて紅葉に戻り、器用に種を割って食べるのだ。
その仕草の愛らしさに魅了されている。
ボンクラは休みの日だけだが、山の神は毎日早朝から日没間際まで餌を補給して、見入っているようだ。
ここ数日は積雪もあるので、バードテーブル周りの除雪もしているようだ。
曰く「積雪状態だと雀が埋まってしまいそう」
街中では雀が激減している。
賢く雑食性のカラスばかりが目に付き雀の減少が気にかかっていたが、
我がバードテーブルで30羽近くの雀とつがいの四十雀が越冬できたらこんなに嬉しい事はない。
しかしネットの情報では、北海道の雀の寿命は一年半程度らしい。余りにも短すぎる。
過酷な自然環境を考えると越冬を果たせない個が多いのだろう。
自然界の生き物に給餌以外の手助けはご法度だろうが、
寒さの厳しい日など身を寄せ合って寒気を防いでいるのだろうか。
たくさん食べ脂肪をつけて、この冬を乗り切ってもらいたいものだ。