ひと日記

お気に入りのモノ・ヒト・コト・場所について超マイペースで綴ります。

Blue blazer DB

2010-10-16 04:00:00 | 白井さん


 『もう10月だっていうのになかなか涼しくならないね~。』

 と、白井さんも呆れるほど、はっきりと“秋!”といえるような晴れやかな気持ちになる陽気がなかなかやって来ませんね。このブログをご覧の洒落者の皆さんも既に衣替えはあらかた済まされ、気分的には秋冬の装いを楽しみたいのにその一歩手前で足踏みするもどかしい日々をお過ごしではないでしょうか(笑)。

 さて、今日はそんなお洒落の中・上級者の方々にとっては“当たり前”の話題になってしまうかもしれませんが、今回はこれから本格的に大人の男の着こなしを身につけようとされる若い方の為に白井さんからアドヴァイスをいただきました。この話題は以前、セパレートの重要性について白井さんにお話を伺った際に派生的に出たお話だったのですが、大変興味深いお話だったので今回は“もし未だ一着も(紳士)服を持ってない若い人がこれから揃えるのなら?”という主旨で私が伺い直したテーマです。

 

 私、   『白井さん、やはり最初は10着くらいは必要でしょうか?』

 白井さん、『10着!?そんなに?(笑)』

 私、   『え!?多いですか?(汗)』

 白井さん、『3~4着あればいいんじゃないの(笑)。やはり最初はグレーと紺だろうね。』

 私、   『それはスーツですか?』

 白井さん、『そうだね。でもそれよりもシャツとネクタイを多めに揃える方が大事だよね。まあ一週間で考えると、シャツは5~7枚、ネクタイは10本くらいかなぁ。』

 私、   『シャツはやはり白ですか?』

 白井さん、『昔は白しかなかったけどね。でも今はそんなこともないから別に白一辺倒じゃなくてもいいんだろうね。靴も最初は黒が良いね、オックスフォードで。ベルトも黒だね。』

 以前白井さんはこうも仰っていました。“服を2~3着、シャツ数枚、ネクタイ数本、それだけでも組み合わせを単純計算しただけでかなりのヴァリエーションになる。いろんな組み合わせを試してみた方がいい”と。

 白井さん、『次はネイビーのブレザーとグレーの替えズボンだろうね。その次に何かジャケットを一着かな。スーツにしろジャケットにしろ最初のうちはシングル(ブレスト)で揃えた方がいいね。慣れてきたらダブル(ブレスト)も良いね。それと小物を少しずつ揃える。チーフ、靴下、スウェーター、ベスト、マフラー、手袋・・・あ、あと最初にレインコートを一着だね。昔は“ダスターコート”なんて言い方もあったんだけど、バルマカーンの襟の、まぁ何しろ雨・風・陽射し・埃、全部凌げるから。昔のバーバリー(英)のポスターみたいなやつね。オーバーコートも良いんだけど、今はそれはどちらかというと“お洒落着”だからねぇ。』

   

 白井さん、『まぁ最初はそんなところじゃないかな。後は徐々に万遍無く揃えていけばね。』

 私、   『ありがとうございます。でも、こうして文字にしてみると男の服の基本って種類が少ないですよね。』

 白井さん、『そう。少ないだけに奥が深い。グレーと紺ってひと口に言ってもいっぱいあるよ~そのどこを選ぶかは全てその人次第(笑)。』



 始めた当初は、白井さんや信濃屋さんをよくご存知の方を中心にご覧戴いていたこのブログ。お陰さまで最近はアクセス数も徐々に増え、コメントも紳士服に興味のある男性のみならず、老若男女問わず様々な方から頂戴しています。“もしかしたら10代、20代のこれからの紳士も観てくれているのかも”と思い立ち、今回はこのような運びとなりました。こうしてこのブログを続けていると、“もし、私がその年代の頃に白井さんにお会いしていたら?”なんてことを考えることが度々あったものですから(笑)。

 今回はじっくりお話を伺えた代わりにちょっと写真が少なかったですね(汗)。ちょっぴり反省。



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