ひと日記

お気に入りのモノ・ヒト・コト・場所について超マイペースで綴ります。

“白井さんならどうする”~7~ Build a basic wardrobe

2010-09-30 04:00:00 | “白井さんならどうする─後編─”
  

“How would Lubitsch have done it?”

 映画『昼下がりの情事』『お熱いのがお好き』『アパートの鍵貸します』などを手掛けたハリウッド・コメディーの巨匠ビリー・ワイルダー(監督・脚本家)の仕事場には、自身が尊敬する映画監督エルンスト・ルビッチへのオマージュを込めたこの一文が額に飾ってあったそうだ。曰く、“ルビッチならどうする?”

 そして私もまた、毎朝ワードローブの前で一人こう呟く・・・“白井さんならどうする?”と・・・

                    

 さて、今回で7回目となる“白井さんならどうする”です。今回の20枚の写真は、最初の『ダークグレーのシャークスキン』の更新が7月1日で、前回の更新が秋のお彼岸終わり、ということで、目を閉じると改めて今年の夏の暑さが思いだされます(汗)。というのは冗談ですが(笑)、初夏から晩夏まで、白井さんが季節の変化とともに組み合わせを徐々に変化させているのがよく判ります。そしてその全てが完璧な着こなし。まさに“真夏の着こなし20選!”といった観があります。

 さて、前回尻切れトンボに終わってしまった“色の分量”について・・・

 白井さんは、

 『例えば、赤いシャツに白いパンツっていう組み合わせって何かおかしい感じがするんだけど、同じ上半身が赤でも半袖のポロシャツにすれば印象は変ってくる。白いスーツに少しだけ赤を使う組み合わせなら更に印象が違う。ところが赤を青に変えると話はまた全然違ってくる。全体の中での色の分量・・・組み合わせる色同士のバランス・・・上手く言えないけど、そういうのが大事なんだよね。』

 と仰っていました。感覚的な部分のお話なのでそれを表現されるのは難しそうにされていましたが、“色の分量”という言葉を繰り返し強調されていました。それと同時に、やはり全体的なバランスを客観的に把握することが大切なんだな~と思った私は、

 『では、白井さんは毎朝組み合わせを考えられる時は、鏡の前で色々と試しながらなさるのですか?』

 と思わず頓珍漢な質問を(汗)。白井さんは、

 『鏡は見ないよ(笑)。全部頭の中で決める。鏡を見るのは最後の最後。』

 と仰っていました。

 『とはいえ、普段から鏡を見て身だしなみを気に掛けることは大切なことだけどね。』(白井さん談)

 

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