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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

大昔から日本人はストレスを幸福に変える知恵を持っていたのかな?(魂で感じる ③ 1/10)

2014-11-30 | 第十章「今ここでの恩寵」

 昨日の原宿の勉強会では「ストレス曲線」という暗い感情の世界が中心であった。

 社会人となり、一線で働くようになり様々な問題解決の仕事をするようになると問題解決の糸口は、現状の問題の把握だということを知るようになる。現状の把握をし、そのメカニズムを深く知ることで、一般には問題の解決に近づいていく。

 心の世界も殆ど同じで、問題の糸口をストレス曲線(暗い感情)に見出す。そして、暗い感情を焦点付することから、本人(自分であることもある)の問題の見方・解釈の変革を促し、幸福曲線(明るい感情)に変わっていく。そんなことを目指す知恵なのだろう。

 ところで、今の世の中では、一般にこうした心の知識を先憂後楽でしっかり持ち、心の病を未然に防ぐ努力をする人は少ない。私もそうであったが、その場しのぎに対処しがちだ。そして、人生のある時期で苦難に遭遇し、適応が出来なくなって慌てたりする。

 心の問題は臨床心理学が主として対応する生育史に絡む分野だが、魂の問題といった宗教の領域もある。そして、それこそ人類が誕生してから約20万年、ずっと宗教等も私たちを支えてくれたのだと思う。そこには、実に深い知恵が隠れているように思う。

 私はカトリック信徒であるが、日本古来の宗教や思想にとても興味津々である。最近は、どんどん遡って縄文の神様に興味を持ってしまっている。この分野は日本では、民俗学や宗教学や考古学の分野からいろいろ研究され、この10年くらいで随分進展しているようだ。昨日も昔読んだ中沢新一さんの『精霊の王』を本箱から取り出して読んでいた。そして、中沢新一さんも縄文の神を地球的規模の普遍性を備えているとしているので、日本時がキリスト教を受容するのは何故かということにも、間接的に回答を与えているように思えてならない。

 日本は、世界の中においても結構ユニークな存在のようだ。アニメや製造業、芸術や科学の分野で意外な力を発揮したりする。ただ、これは物理的に日本人が優秀というより、何か縄文時代というか古層の文化に起因していると考えた方がよいようにも思う。五輪の書のような武芸論、風姿花伝のような芸能論、源氏物語のような小説、萬葉集や芭蕉の句のような詩・・・そこには、今の日本人が日常の中で急速に失いつつある何かが書かれているようである。そして、それは見方を変えれば、ストレス曲線を幸福曲線に変換するダイナミックな智恵といってもよいかもしれない。

 考えてみれば、例えば縄文の時代は、平均寿命が30歳とかの厳しい環境だったようだ。そんな新石器時代を生き抜くためには、「生き甲斐の心理学」以上の知恵の体系があったかもしれない。そんなことも妄想しつつ、これから、ストレス曲線とどう向き合うかをしばらく考えて行きたい。

魂で感じる ③ 1/10

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