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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

感情の意味を考えること・・すばらしい土偶を見ながら(リモート時代と縄文と私 7/10)

2020-07-18 | 第十章「今ここでの恩寵」

 ちょうど10年前に新聞(一般紙)購読を止めた。日常の生活で情報不足になるのではと当時は心配であったが、朝から無駄なストレスにさらされたくなかったからだ。新聞情報からのストレスには自分にとって大切なストレスもあるが、意味のないストレスも多いのだと思う。そんな中で見直し、そのお金で好きな旅行でもしようと思ったのだった。

 結果はネット情報やSNS、時折見るテレビで十分だった。

 そして、この新型コロナによるリモート時代。全世界を巻き込んだ新型コロナはスペイン風邪のように世界を変えるのではという意見は、様々な立場の方から言われている。縄文を研究している私にとって、縄文中期から後晩期への移行期などへの興味も含め、新型コロナの影響は興味深い。もちろん、影響は人ごとではなく大きな痛みを伴いながら、今の自分自身にも突きつけられている。

 今のところ、仕事の関係は大きな変化はない気がするが、何となく寂しいなと思うことが激増した。今まで日常の中で十分過ぎるほどだった仲間とのお付き合いや、顔なじみとの時間が激減したのが原因かもしれない。情報というのは情に報いるとよく言われる。顔の見えない大手新聞とは情に報いる関係はなかったかもしれないが、顔の見える方々とのやりとりには情があり寂しさを感じるのだろう。

 もちろん顔が見えなくても、情報というのはあるように思う。本を購入して送ってもらった書籍と一緒に入れていただいたチラシ。そんなチラシに人生が変わるほどの情報があったりもする。もちろん、顔が見えているSNSの投稿が貴重であることは多々ある。こころのそこから欲している情報は、不思議なほど天から落ちてくる。求めると与えられるようである。数千キロ遠くの海を回遊している鮭が生まれ故郷の川に戻ることができるのも、臭覚といわれるが不思議な人知を超えた働きがあるのかもしれない。

 最近は新型コロナの感染者数が東京を中心に激増している。以前はマスコミも一丸となり専門家が登場したりし、あるいはSNSにも専門家情報があふれていた。今回はよくわからない中で、エピセンター化しているという専門家の必死の声にも小田原評定のような政権トップの回答。この状況(無策)がつづくと必ず何かがやってくる。身近な人や自分の生命にも関わることなので、自己混乱感が増す。これからどうなるのだろうか?この不安を落ち着かせるためネットで情報をとったり、SNSに投稿したりし知性化や合理化を図っている。

 こんな風に、わたしの最近の感情生活が送られているが、「生き甲斐の心理学」はどのような方向付けをしてくれるのだろうか?

 「感情には意味がある」。これはU先生から20年近く言われ続けていたことだ。20年前であれば考えたこともない「感情の意味」。これはどいうものなのだろうか?この最近の感情をとってご説明したい。

 まず、人とあうことが少なくなったことによる寂しさ。なんとも言えないが「孤独感」が中心ではないだろうか。普段と違って、何となく孤独感をかき立てるような音楽を好んだり。身近な人に何となく感情転移してしまったりする。しかし、これではどうもいけないようだ。この何となくあふれでてくる孤独感の意味は何だろうか。「生き甲斐の心理学」では「孤独感」を感じるときには「親密性」と「愛」について考えると良いと言われる。

 日常の中では、どうしても仕事をしたりし、今やらなくても良いことは先伸ばしにしがちである。気になる人に一本の電話やメール・手紙を送る。そういうことが大事かもしれない。まず始めたらどうだろうか。

 さらに、もう少し別の意味もありそうである。大きく変わる世の中。その中で、新しい人間関係を模索する。出会いということもあるが、関係を深めるということもあるだろう。

 今後の新型コロナへの不安からくる自己混乱感はどうであろうか?これから先の人生が今までのようにいかなくなる。この不安はなんとも言えないものである。そして、「生き甲斐の心理学」の自己混乱感に対処するためのキーワードは「アイデンティティ」と「忠誠心」である。目先の問題も重要だが、先延ばしにしがちな次のような自問自答が有効だと「生き甲斐の心理学」から学んだ。①何のために生きるか?②生き甲斐は何か?③自分の身体、心(生育史)、魂(宗教)を大事にしているか?

 忠誠心というと何か変な感じがするが、過去のことなどを振り返ると大事だなと思うことも。営業のときに競合会社と競ったとき、こんな時は会社への忠誠心が大きくものをいったようだ。青春時代の混乱の時期には愛校精神での応援が何かこころをピシッとさせてくれた。年をとってからの信仰も自己混乱感を払拭してくれる何かがあったように思う。

 さて、先日は車で一時間ちょっとの山梨県南アルプス市のふるさと伝承館で縄文中期の土偶ラヴィちゃんと釈迦堂パーキングエリアで見学可能な釈迦堂遺跡博物館に日帰りで行った。

 

 ラヴィちゃんは、運良く本物とレプリカが並んで展示してあり、感動した。尖石の縄文のビーナスと同じような文様が腹部にあったり、雲母が混ざった土なので、角度によって光ったりもした。当時の部族のしきたりを踏襲した上で何か心を動かすような手の動き。制作者はたぶん女性だと思うが、これを作ることでアイデンティティの統合や忠誠心を呼び起こし、人生の中で起こった様々な出来事からくる混乱感を見事に統合したに違いない。これは今も昔も変わらないことなのだと思う。
 

リモート時代と縄文と私 7/10 

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