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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

今ここに戻りつながる愛の世界(6/10 世界を広げて楽しく暮らす)

2021-03-11 | 第十章「今ここでの恩寵」

3.11から10年の節目をコロナ禍の緊急宣言下で迎える今日。なんとなく開放されないストレスの中で疲れを感じているのは私だけではないようだ。特に子供たちは心配になる。そんな時に孫の宿題を見てびっくり。子供の世代はゆとり教育が有名だったが、今はその反動かまったく違うのである。10歳の孫の暗記すべき宿題の中には、平家物語や方丈記の一節まで。私がそれらに接したのは16歳の時だったっけ。

先の不安と過去の不安に追いまくられるのは私たちに良くありがちなことだが、その比率が高くなり今ここが追いやられてしまう。それはどうも一番まずいようである。糸の切れた凧のようにさまよい落ちてしまう。今ここを頼りにつながっていなければならないのではないだろうか。

日本では祈るときに手を合わせる。時には手をたたいたりする。それは両手で自らの手のぬくもりの今を感じることであり、自らの手の感触と音を通じて今ここを感じることある。将来の不安や過去の失敗などでこころがさまよっているときに今ここの神秘とつながる。何も祈りだけではない。おいしいものを食べたり、バラのすばらしい匂いを嗅いだりするのも今ここと繋がることである。

今月の生き甲斐の心理学の勉強会(オンライン)は「愛の原型」がテーマである。自らの生育史の中でのほっとするような愛の経験。温かい日差しの中での体験。母に抱かれたときの経験・・・人それぞれいろいろとあると思うがまず意識して思い出し、それを楽しむことはとても大事なことのようだ。わたしもたくさん思い出すようになったが、どれも五感と結びついた、その時の今ここと結びついている。大切にするものは今ここでもある。

6/10 世界を広げて楽しく暮らす

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