たとえばAさんとの関係を考えると、今は「生き甲斐の心理学」を学んでいるためにいろいろわかる。といっても、Aさんのことより自分のAさんに対する感情の曼荼羅だ。
支援したいと考えているAさん(架空の)。Aさんと話していると、こちらも幸福曲線がいっぱいになればいいのだが、そうでない場合が多い。極端な場合、何か傷つけあうような負のスパイラルに引き込まれるような現象があったりする。以前このブログでもお話ししたが、エリクソンの8つの段階にあらわれる、不信感、疑惑・恥辱、罪悪感、劣等感、自己混乱感、孤独感、停滞感、絶望感。これにヒントが隠されているように思うが、ある種の状況下で自分の弱い部分(感情)を刺激されると、何か混乱がひどくなるようだ。
それが何か・・・「生き甲斐の心理学」を学んで自分の生育史を研究していくとだんだんわかってくるようだ。そして、自分のウイークポイントの感情を理解すると(生育史を特に勉強しなくても)、Aさんと何故相性が悪いかの理解も深まる。結構似た生育史があって、似たところが原因で相性が悪かったりすることもあったりする。
それから、もう一つAさん自体が病識はないものの、問題を背負っていることがある。「生き甲斐の心理学」のテキストの第一章にでてくる愛の問題。自己愛に問題があるケースだ。これまた、人類最初からあったようで、ギリシャ神話のナルシスに恋をしたエコーのように傷つき木魂になってしまうような悲劇だ。こういったケースは、自己愛に問題があるということに気付くのが大事だ。
今の世の中、生き抜くために自己愛の知識は重要で、興味のあるかたは是非「生き甲斐の心理学」の第一章を読まれたらと思う。
さて、今日はいろいろ相性の問題から考えてきたが、生き甲斐の心理学で学ぶ以上に、重要なことがある。それは、よき友を持つことかなと思う。信頼でき、何をいっても受け入れ時に励ましてくれる。そういった人がいることでずいぶん違い、何かパワーをもらって、厳しい世の中を生き抜けるようだ。
困難な人を支援するために 4/10