今日は、青春時代まで育った新宿区で「生き甲斐の心理学」の勉強会。そして、勉強会終了後に西新宿の熊野神社や昔通った十二社の池跡の三省堂ビル周辺にも行く予定だ。
この写真は、昔の十二社の池あたりから都庁ビルを撮った写真。
しかし、勤めていた時は全く関心が無かった新宿の歴史だったが、この十二社あたりは新宿定礎伝説に関わる場所だった。角筈(ツノハズ)なるシャーマン的な言葉も残る土地だ。新宿は室町時代の鈴木九郎が元祖で発展した町のようで、それまでは全くの原野のようだった。ただ、定礎伝説には縄文の香りが漂っている。十二社の池に住む大蛇とか、熊野神社そのものもそうだ。そして、勿論、この新宿には縄文遺跡も出てきている。
有名なのは、百人町三丁目から出た、12,000年前の隆起線文系土器で新宿歴史博物館でほぼ当初のかたちに復元された土器を観ることができる。私の住んでいた新宿区坂町からも縄文土器が発掘されていたのはつい最近知ったことだ。
熊野神社の祭神はスサノウとイザナミ。どちらも私見では縄文系の神様で、地母神を彷彿させる。あるいは、スサノウと弥生系日本人との戦争など、いろいろ妄想してしまう。
しかし、オオゲツヒメ、イザナミ、ウケモチノカミ、カグツチ・・・日本の女神は一癖はあるものの、神話世界では無償の愛を演じる尊い神様だ。自分の愛の原形を考えたり、日本人の愛の原形を考える上で眼をつけるべきポイントかもしれない。
さて、愛の原形といえば、今朝のマッサンは愛の原形の具体的な話があり、はっとした。エリーさんが作ったごはんにマッサンが何も言ってくれない。「おいしい」と言って、自分の愛の原形に触れてほしいとエリーさんは言っているようであった。
U先生の「生き甲斐の心理学」には愛の孤独を感じている時に、具体的にここに触れてほしいということは大切と書かれているが、教科書どおりであった。日本は何も言わないことを美風とするところがあるが、愛の原形に関してはきちっと伝える必要があるのだと思う。
異文化と愛 ② 2/10