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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

個性の美を探究する楽しみを!(異文化と愛 ③ 1/10)

2014-10-29 | 第九章「愛」

 「マッサン」も株主総会の場面で今週のヤマ場のようだ。マッサンのストレートな個性でスコットランドの12年物のウィスキーをストレートで振舞ったところ株主から大変な反響!

 恐らくマッサンのストレートな性格が日本で初めてのウィスキー造りに貢献したのだと思うが、その個性を評価する人はドラマの中では多くはないようだ。そして、恐らくマッサン自身も自分の個性、個性の美に気付いていないかもしれない(エリーさんは別にして)。

 さて、旧約聖書の創世記は私は好きでよく読むが、その中で、神が世界を動植物そして人間を創造し、よしとし満足する場面が得に好きだ。生命もいろいろあり、鳥もいれば爬虫類も、魚もいる。それが、そのまま良しとされるのだから、恐らく魚に鳥のように飛んで欲しいとは思わず、植物に歩いて欲しいとは思わなかったのだろう。それぞれの生命の個性をきっと良しとされたのだろう。

 多分、それは個々の人間にも当てはまるのではないかと思う。ところが、その個性の美は親ですら、呪ったりすることがある。飛べないことを怒られる魚(トビウオさんは別として)のような悲劇がこの世にあると思う。

 U先生の「生き甲斐の心理学」で大切にされている3つの問いかけ。「私は何のために生きているのか」、「生き甲斐は何か?」、「自分(心、身体、魂)を大切にしているか?」は暗に「あなたの個性の美は何か?」と問いかけているように今日は思えてならない。

 そして、この観点は自分の生育史をポジティブに捉えなおすときにとても役にたつようだ。何となく憂鬱になるような幼いころの出来事を自分を責める材料にするのは簡単だが、そんな自分が今生きている意味を考えると、ふと違った意味が観えることがある。

 これは縄文という自分の文化の起源を考える上でも同じかもしれない。古事記や日本書紀で語られる神話も記述者にとって難解な縄文語の語りなのだろう。今一つ読んでも判らない。へんてこな固有名詞(意味が分からない)があったり。それを、外国語のように読み解く必要があるかもしれない(ある研究者はアイヌ語で解釈しなおしている)。

 縄文土器などを見ても、カエルや水生動物などが出てくると違和感が増す。しかし、その文化的背景を努力して知れば知るほど(中国の文化と結びつけたり)、祖父母の残した文化的個性、日本の心の個性が観えてくるようにも思う。

異文化と愛 ③ 1/10

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