イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

縄文語に夢中になりそう!(旅と真善美② 6/10)

2013-09-13 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 夏も終わり、秋も本格的になりそうな気配を感じている。しかし、この夏は暑かったが、とても熱くもあった。

 NPOの奈良の旅の影響もあり、様々な好奇心の芽が芽吹いて爆発してきているようである。日本の原型ができた7-8世紀。持統天皇をいろいろ考察してきたが、当時の中国の同世代人・則天武后が気になり先日調べてみた。世界でも希な二人の最高権力者の女帝を考えると、何かが違うことが気になってくる。やはり持統天皇には大和撫子の血が根付いているのか、陰湿な謀略の時代であっても何か平和を感じてしまうのだ。

 さて、先月末に開催した、旅に出ようー生き甲斐の心理学勉強会で、日本人の起源を超古代から考察した。最近の遺伝子や脳科学の成果も織り込んで考えたのだが、この10年は今までの常識が激変するような時代だ。考古学や歴史の世界も例外ではなく、例えば縄文時代も従来とまったく異なるイメージで今の自分に繋がってきている。

 天武天皇や持統天皇、藤原家が日本の原型をつくる7-8世紀。そこには当然ながら、当時の大陸の文化の影響もあっただろうが、1万年以上日本列島に根付いている縄文文化の影響は凄い。最近の研究では例えば言語は、縄文時代の言語がめんめんと様々な影響はあるものの取って代わることもなく続いているらしい。日本語が世界の中で珍しい言語であるのは、古代からの言語を温存してきたという見方もあるようだ。

 奈良時代の記紀や万葉集などの分析と、他の文化・言語から、縄文時代の言語を推定する言語研究がある。以前に紹介した姫神の「神々の詩」も歌詞は、崎山理さんの研究成果の一つで縄文語が歌われている。因みに歌詞の意味は次のとおりである。

 A-ba, naa-nga MAPO.  (私は名前がマホです)

 A-ni, nönö tö, aya tö, ine tö, ye tö, ötö si bu-i-bu-mu. (私に、祖父(祖母)、父、母、兄(姉)と弟(妹)が居ます。)

 遺伝子や考古学のように時間的なスタンプは言語には存在しないので、あくまで推定であるが、一万年前の祖先がこのような言葉を使っていたと思うと胸が熱くなる。

 もう一つ、現代の日本語にも通じる縄文語を縄文の扉(縄文まほろば博公式ガイドブック63P)より引用させていただく。

 A-ba aka-ki körömö-bö könö-mi-bu-mu. (私は赤い着物が好きです。)

 こうした日本語(一万年とか使われてきた)の歴史と縄文文化を思うと何とも不思議な気がする。当時は雑穀文化。もちろん定住していた。そして、暦もあっただろう。日本神話に出てくるような宗教もあっただろう。今と同じように犬(縄文語でイナ)もいただろう。そして、文化の中心は東日本(縄文時代は西日本の遺跡が随分すくないようだ)。ちょうど東日本大震災の影響が大きい地域に重なっている。

 こんな風に、今日も好きなことをやっているが、考えてみると、こうした私の好きなことは、恐らく幼い頃の傾向と渇望が大きく影響し、ますます開花?しているのだと思う。自分の好きなことは、自分でしか判らない。好きとかワクワクする感情がベースなのだろう。

 旅においても(人生もそうだが)、自分の好きなことを取り混ぜると、旅もイキイキしてくる。今度、東京の府中中心に旅を計画しているが、縄文遺跡や縄文語の勉強にも夢中になりそうだ。

 旅と真善美② 6/10

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