イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

「鉄の女」の理想領域!(愛の訓練 5/10)

2012-03-22 | 第九章「愛」

 昨晩は、映画「マーガレット・サッチャー」を楽しんだ。丁度、生き甲斐の心理学でU先生や学友と持統天皇の勉強をしているが、自分にとっての持統天皇の謎もサッチャーの映画を見ていると何か半分くらい解けるように感じた。持統天皇は何故、大津皇子に謀殺といってよい対応をしたのか。持統天皇は何故、天皇家で初めて自らを火葬にするよう命じたのか。

 「生き甲斐の心理学」の勉強で悩みが理想と現実のギャップであることを学ぶ。そして、悩みを解決するために、現実の解釈を変えたり、時には理想(理想領域)の吟味をしたりする。例えば、理想が低くなれば悩みが軽くなる。

 人のもつ理想領域。その中には政治とか経営とか宗教的理念が入ることもあろう。また、その理想領域ゆえに深い悩みが起こる。サッチャーがフォークランド紛争に理念をもとに戦争に突入するが、当然の結果で自国にも戦死者が出る。イギリスもキリスト教文化の国である、聖フランチェスコの平和の祈りの一節が出てくるが、愛とかけ離れているように見える政治の現実に、サッチャーはどう自己を統合していくのか興味深かった(これがこの映画のポイントかもしれない)。年老いたサッチャーの戦いも、フォークランド紛争に突入したころの戦い以上に大変なのだなと、老後の厳しさも実感した。

 さらに、愛と意志の問題。「ある種の理想領域をどう考える」かという、心理療法やカウンセリングの大事な問題を想起させる。たかだか100年の歴史しかない臨床心理学で、数千年の歴史をもつ宗教や哲学・政治の世界に立ち向かうことは愚かかもしれない。 

 愛の訓練 5/10

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ 人気ブログランキングへ <・・クリック応援いつも感謝しています!