小学校のころ、母に連れられてデパートに行った。母が私に帽子を買ってくれるということである。
母やデパートの店員さんが出してくる帽子をかぶり、鏡で写して見ても、なかなか気に入らない。何となく暗い気持ちになってしまった。
ある帽子をかぶって見た時、やはり何となく気に入らないと思ったとき。店員が一言「ロビンフッドに似てますよ!」。
その一言で、心は踊り、暗い気持ちが一気に明るくなり、その帽子をすぐに購入して、喜んで帰った。
現実は何も変わらないのに、このロビンフッドみたいな帽子のように、体験の解釈を変えることで、人生は明るくなるのだ。
暗いほうに、暗いほうに物事を考える人も多いが、ロビンフッドみたいな帽子みたいに、明るいほうに、明るいほうに物事を考える人も確実にいる。
若い頃は、暗いほうに暗いほうに考えるほうが格好良いように思えたが、50代の今となっては、明るいほうに明るいほうに物事を考えたほうが余程良いと思うようになってきた。
暗いことは日常茶飯事であり、その中で明るい気持ちになることはやはり稀だと実感をするようになったからかもしれない。
人生を螺旋状かもしれないが上昇させようとするポイントは、いろいろあるが、この体験の解釈が一番重要だと思う。生き甲斐の心理学でも重視している。
ベランダのるり球あざみ、なんと奇妙な植物と思えるが、どこかで見た瑠璃色の夜明けの空を思うと明るくなる。
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