+3Kの牛の如く

前に向かってひたすら歩く。
感動し、希望を胸に、明るく楽しく元気に。
大地を踏みしめて歩く。牛の如く。

黒金尾根から祖母山へ(2)急坂に喘ぐ

2010年07月23日 | 祖母・傾山系
奥岳川に架かる虹を見て、出発準備に取り掛かった。
手強い黒金尾根の登りは覚悟していたので、14時頃に山頂に立てればいいと
ゆっくりした時間配分をしていた。
7時30分、登山届けを出して尾平登山口をスタートした。
正面には屹立した岩峰の稜線が見え、青空も見えている。
この分だと山頂に立つ頃には霧も晴れるに違いないと、絶景の眺望に期待が膨らんだ。
10分程行ったところで宮原コースとの分岐に差し掛かった。

川沿いに黒金尾根の上り口を目指して吊橋、鉄橋、木橋などを渡っていく。
明け方の雨のせいか「ザァワァザァワァー」と野太い川音が響いてくる。


実は、この橋を渡った地点で忘れ物を思い出した。登山口から30分経っていた。
肝心な財布、行動食を入れたバッグが・・・。
結局引き返して登山口を再出発したのは8時35分であった。

橋が終わると最後は石伝いに川を越えないといけない。
今日は雨上がりとあって、水量が多く対岸に飛び移らなければならなかった。
下の写真は飛び移ってから振り返って撮ったものである。
中央の白く光った石から手前側に飛び移った。


対岸に渡ると川上渓谷の分岐があり、標高700mの表示があった。

いきなり急登の登山道が始まった。
早速木の根にお世話になった。

15分程で標高800mに達した。「黒金八景№2川上渓谷展望所」との表示板もあった。

展望所から川上渓谷を覗いてみた。青々とした葉に埋められた深い谷と岩壁が見えた。

根を同じくした大きな松の大木が谷を見下ろしていた。

しばし展望を楽しんでいると若者3人連れが追いついてきた。
彼らを先行させて、再び上り始めた。とにかく100m間隔の表示頼りに休憩を挟みながら登った。



標高1200m地点には「クロガネ八景3栂原生林」の表示板が掛かっていた。
そろそろ古祖母山や障子岩の稜線が見える頃であるが、高度が上がるに連れ霧が出てきたようで全く見えない。

急登の連続で段々足が進まなくなってきた。どうも出だしの1時間の引き返しの影響がここで出てきたようだ。
登山道に笹が目立つようになって来た。


12時、標高1300mに近づく頃から雨がポツリポツリ降ってきた。ただ木の葉が傘になってくれ、濡れることはなかった。

1400m辺りでは、傘になってくれる木の葉もなくなり、幾分雨脚が強くなった。
西の稜線はすっかり雲の中のようだ。

北東側は展望岩が霧の中にぼんやりと立っていた。


先ず天狗の水場まで行こうと喘ぎながら急いだ。だだ足は中々進まなかった。
12時30分漸く水場に着いた。早速「天狗の力水」をいただいた。
二人連れの下山者と入れ替わって水場を離れ、天狗の岩屋まで行き、昼食を取った。

13時5分、食後は、レインウェアを着て山頂に向かった。
程なく標高1500mに達した。

漸く急坂が緩む所まで登ってきて目を転じると天狗岩が私の方を見下ろしていた。


天狗の岩屋から20分余りで古祖母、天狗・傾への縦走路の分岐に達し、祖母への道を進んだ。


天気が良ければ、分岐近くの展望所や裏谷岩鼻展望台まで足を伸ばそうと思っていたが、雨と霧では展望も利かないのでパスして山頂を目指した。
下の写真は裏谷展望台であるが霧に霞んでいる。


その後1600m、1700m地点を通過。


14時35分、いよいよ最後の岩場の登りに差し掛かった。
ハシゴ場、ロープ場を慎重にクリア、最後の岩場は北谷寄りの迂回路を伝って登り上がった。
14時55分無事山頂の三角点にタッチした。
雨は上がってきたが、相変わらず霧で展望は利かず、証拠写真を撮って、早々に九合目山小屋へと下った。

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