+3Kの牛の如く

前に向かってひたすら歩く。
感動し、希望を胸に、明るく楽しく元気に。
大地を踏みしめて歩く。牛の如く。

傾山縦走(九折越小屋から九折登山口)

2010年10月09日 | 祖母・傾山系
傾山縦走から帰って3週間。
この間法華院温泉山荘宿泊の山行やお江戸への御上りがあり、
いずれも感動が盛り沢山であったが、中々まとめが出来なかった。
とはいえ、薄れていく記憶を留めるのはもう限界である。
今日は、記憶を辿りながらまとめてみようと思う。

九折越小屋で目覚めたのは5時前であった。仲間も同じように目覚めたようだ。
寝袋などをパッケージして外に出た。
清々しい空気の中で、昨夜の寝相がどうだ、寝言がどうだったなど賑やかに会話を交わしながら朝食を取った。
6時15分出発。小屋から下った九折越の広場には、テントが二張りあり帰り支度をしていた。
ここは、カンカケ谷から九折登山口へ行く分岐であり、標識が立っていた。

センゲン尾根をゆっくりペースで登って行く。途中からAチームを先行させた。
Bチームは尾根筋の登山道から見える景色に感動しながらゆっくりペースで登る。
正面の木の枝越しに傾山の双耳峰が見え、谷を隔てた彼方には祖母山が見えた。



更に行くと最初の写真のような後傾と本傾の山頂が目の前に現れた。
後傾への急坂に差し掛かった。

急坂を登ると北側の展望が開けて、笠松山、本谷山の稜線が手前に、その奥に祖母山が見えた。

更に登ると、後傾の山頂と本傾の山頂が見えてきた。正に岩峰である。

その後、後傾を経て8時に本傾山頂に立った。A班も待っていて全員での集合写真を撮った。




本傾山頂で360度の眺望をしばらく楽しみ、いよいよ登山口目指し下山することになった。


山頂から大白谷コースへの表示に従って下ると、岩を抱きながら通る箇所(五葉塚辺り?)があった。

そこを通過した鞍部から見た祖母山方面

暫く行くと坊主尾根コースと水場コースの分岐があった。
写真の直進が坊主尾根コースで、下っているのが水場コース方向である。


水場コースは、台風の爪あとが到るところにあり、倒木や崩落した箇所が目立った。
結果、坊主尾根コースに出会うまでのアップダウンや幾つもの支尾根を越える歩きは
かなりハードなものであった。
分岐から40分余りで水場に着いた。しばし休憩し冷たい水で喉を潤した。
その下流にはロープ場もあった。


10時40分、途中道探しでロスタイムがあったが、坊主尾根コースに出た。

11時11分三つ尾に到着。ここで行動食など補給した。周りには樅の木の大木があった。


三つ尾からの下りは、写真のように自然林の明るい尾根で最初は快適であった。


しかし、流石は祖母・傾山系だけあってその後は急坂の連続で、中々林道までにも到らない。

結局1時間20分余りかかって登山届ボックスがある林道に出た。

林道から15分程で観音滝の上部に出た。覗きに行く勇気はなく登山道から写真を撮った。

上の写真の水溜りから流れ落ちる観音滝。落差が70mで美しい

観音滝をみて、漸くゴールが近づいてきた。それでも青い鉄橋を渡り豊栄鉱山所跡の九折登山口に戻ったのは14時頃であった。
A班から遅れること2時間。下りの長さと急坂に閉口した一日であった。

初日の足が攣りながらの歩き、今日の激下りと、我が足にとっては長い長い二日間であった。
「月のしずく」温泉で汗を流し、足の凝りをほぐしてやった。
ただ今回は、帰って二日間は足が凝っていた。
帰りのバスの中で「当分キツイ山行は行かなくてもいい。」と言いつつ『山頂からの眺望はまた見たい』などと分からないことを言ってしまった。
何時ものようにバスでは程よいお酒と合唱をしながら帰った。

祖母山系の厳しい登りと、結果ご褒美としての山頂からの素晴しい眺望、
来る度に新しい感動がもらえる。
今度はやはり、体力をつけて、逆コースで「傾山」に挑戦したいと今は思っている。
また、祖母・傾縦走路の一周も「上畑ー大障子岩ー祖母山」を残すのみになった。
何れもしっかり脚力を作って臨まないといけないと思っている。
まだ課題は大きいが、でも楽しみである。

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