クワガタ~スズメバチ等の覚書

   Photo & Text by こよみ

高山性のクワガタムシ・7

2017-09-02 22:11:55 | ブナ帯のクワガタムシ全般

前記事2回は、スズメバチが灯火に飛来したことを書きました。

今回は、両日探索の様子を簡単にまとめました。




D山

日時:2017年8月20日 13:30~

場所:兵庫県北部

標高約約700~1100m

天候:曇り時々晴れ

気温:麓で32度 夜間23度前後


この山は

近年ではヒメオオクワガタもアカアシクワガタも

ルッキングで発見できる確率は大変低くなっています。






↓ 林道を歩くミヤマクワガタのメス


↓ ヤナギに付くクワガタ密度は非常に低い



↑↓ ヤナギ根元に潜んでいたアカカシ


↓ スジクワガタ


↓ ウリハダカエデに隠蔽する大きなナナフシ



↑↓ スジクワガタ




↓ スジクワガタ


↓ 日没直後





↑↓ ノコギリクワガタのメス


↓ 近づけない状態


↓ 羽アリでアカアシクワガタの写りが悪い



昼間のルッキングではなかなか発見できないアカアシですが

灯りにはやってきます。

兵庫県に分布するヒメオオクワガタやアカアシは

人目に付かないところでひっそり暮らしています。

それが、良いところです。

↓ コクワガタのメス






↓ コクワガタのメス


↓ 近くの池からガムシ





帰りの山中街灯 

↓ ノコギリクワガタのメス










↓ コクワガタのメス




B山

日時:2017年8月27日 14:00~

場所:兵庫県北部

標高:約700~1000m

天候:晴れ時々風

気温:麓で30度前後






C山

B山とC山は実質連続した山になります。

数年前にC山でアカアシクワガタを見つけていたため

まずはC山に向かいました。

C山は、B山よりヤナギが多く、探しがいがあります。

↓ オス発見



あわよくばヒメオオクワガタを・・・

と欲張りながら探して回り

2か所でアカカシを4頭




残念ながらヒメオオクワガタの姿はありませんでした。


B山で洞に3種11頭

次はB山に向かいます。

こちらの山は

ヤナギ類が年々少なくなっており

ヒメオオクワガタの発見も難しくなった場所です。

そのため反対の斜面にまで探索範囲は広がります。


直径30cmほどあるバッコウヤナギの根元付近の洞で

Tさんがクワガタを見つけました。

洞は樹液も出ています。


↓ バッコウヤナギの洞


↓ かき出してみるとアカアシのメス



アカカシは

たまに樹皮の隙間や洞に入っていることがあります。

スジクワガタは北部山地帯の普通種で

小さな個体が大半を占めるのが特徴です。


↓ 樹皮に付くスジクワガタのオス

↑ 洞の外にはスジクワガタのオスが付いており

洞内部には数頭の黒いものが見えていました。

更に見えにくい隙間をごそごそしてみると

次々と小さなスジクワガタが這い出してきて

最終的には一つの洞から3種11頭のクワガタが出てきました。

これには驚きです。




↓ 洞にいた3種、この後スジ1頭追加



この人気の洞で最も大きかったクワガタは

47mmほどのコクワガタでした。

*探索で見つけたクワガタムシは
 出来るだけリリースするよう努めています。


B山のライトトラップ






当夜は気温が下がり、時折り風も吹きました。

虫の集まりはよくありません。


↓ オオミズアオがやってくると何故かホットする



21時を過ぎても虫の集まりに変わりはなく

長袖でも寒いくらいになってきました。

そこで300mほど標高をさげて再設営してみると

さっきよりは集まりがよく

短時間で珍しいものが飛来してくれました。


↓ 再トラップでレアなツノトンボ飛来


↓ 前記事のモンスズメバチ
 

↓ 下山途中に出逢った蛾を集めているとういう方のトラップ





9月に入り、朝晩は少し肌寒くなってきましたが

8月の山地で一足先にそれを感じてきました。



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