今日はルイスツノヒョウタンの割り出しを行いました。
*タイトルにNo.がある記事は
カテゴリから入ると飼育過程などがつながります。
ルイスの成熟速度
管理温度:16度前後~26度前後(緩やかな季節感)
飼育規模:2Lブロー容器(白枯れ朽木発酵マット埋め)
記事の期間:2018年9月~2019年4月21日
2018年4月中ごろに羽化した個体(野外個体)の
次世代新成虫が本日得られました。
ルイスの性成熟速度は速く
羽化から5か月経過した9月中旬には既に次世代幼虫が見られ
容器側壁では卵の確認もできました。
↓ 底部の卵(画像中央)2018年9月16日撮影
↓ 側面の卵 2018年9月16日撮影
9月の自然温で卵から孵化までは19日でした。
↓ 9月17日産卵~10月6日孵化
卵は親虫が作った坑道付近に比較的接近した状態で産み付けられていました。
また、坑道内を移動する親虫の姿もありましたが
与えていた昆虫ゼリーは食べた痕跡らしきものがありませんでした。
↓ 卵は近い場所に集中 2019年9月16日撮影
↓ 左下方には初齢幼虫(2019年9月20日撮影)
4月21日
割り出すために容器のふたを開けてみると
レンコンのようになった朽ち木が見えかなり利用された感じでした。
↓ 割り出し直前(2019年4月21日)
水分多めのマットと朽ち木を崩していくと
次から次へと新成虫が出てきます。
↓ 羽化当日と思われる個体
↓ 羽化中
今日の割り出しで得られた新成虫は28頭
親虫と合わせると31頭がブロー容器でひしめき合っていたことになります。
↓ 黒い3頭が親虫
次世代のほとんどは蛹室から発見したテネラルでどれもこれも赤みがあります。
また、親虫より大きく育っていました。
ルイスは、赤みの残ったまま活動に入るため
次の割り出し時には色による親子の区別は難しいかもしれません。
↓ 4頭いた親虫は3頭になっていた
先述の温度管理ではルイスツノヒョウタンクワガタは
羽化から4か月ほどで産卵をはじめ
その卵は半年ほどで羽化に至りました。
今日割り出した新成虫は
おそらく秋までに産卵をするものと思われます。
↓ 今日から新しい環境でスタート
親虫とともにこれまでより少し広い容器で飼育を続けます。
おまけ
下の画像の大きいハサミは
以前から気になっていた割り出し専用具です。
3000円以上もするため購入には躊躇していた品です。
今日グランディスの割り出しに初めて使ったので
その感想を・・・
重いですがざっくり崩すときや硬めの材割りには向いていました。
繊細な崩しが必要な場面では先が丸いので使いこなせず
ホームセンターの 〜300円ハサミのほうが重宝しました。
グランディス(インド)のほうは昨年秋から軒下自然温管理でしたが
母虫と初齢が1頭出てきました。
日本の寒い冬を親子でやり過ごしていたのです。
暖冬だったとはいえ氷点下の日もあったはずです。
この耐寒性は想定外でした。