3年めに突入していた2013年秋生まれの
マキシムスマルバネがようやく羽化しました。
*カテゴリから入ると飼育過程が繋がります。
3年1化
3年1化に突入していたのは6頭で
羽化は、5月中旬から始まり
9月中旬現在、5頭が羽化を終えました。
35gあった最大幼虫は、標本にして67mm位になり
生体時にはそれより大きく感じました。
最後の1頭は現在も幼虫のままで
今、どうなっているかわかりません。
↓左:親ドイサケット野外・右:子供67~mm
前回オキマル記事で書いた
昨年秋から蛹室内で幼虫のまま過ごしていた
31gの個体は
6月に64mm台のオスになりました。
半年以上蛹室内で過ごしていた幼虫は
結構太く、力強く、
休眠中(?)思ったほどは減量しなかったと思われました。
狭い蛹室
マルバネクワガタの蛹室は
オオクワガタなどの作るそれと比べると
かなり狭いと感じます。
↓赤みがかったところが蛹室の外壁
また、蛹化前日の幼虫は屈伸することが出来
オオクワガタほどは
棒状に大きく長く膨張はしません。
↓蛹化近し
それがオオクワガタなら
蛹化にはまだ数日必要な状態に見えます。
この狭い蛹室は、体のすぐそばが側壁になるため
羽化時等に体制を整えるにも有効なようで
必要最小限の間取りといったところでしょうか。
↓腹部が丸く膨らみ 小判状になる
↓蛹化直近
蛹室~羽化の一つの例として
蛹化前日の目測体長60mm程度のものが
蛹期33日を経て64mmほどの個体に羽化しました。
狭すぎないか? と思われる蛹室でした。
↓成虫64mmに対し、蛹室長75mm程度
また、一連の飼育では
蛹室を暴いたのが原因ではないかと思われる
死亡もありましたので
できれば暴かず自力脱出させるのが安全です。
↓前蛹で死亡
↓羽化不全
成虫の寿命
一連の飼育から~
未交尾のオスは約8ヶ月生存ました。
未交尾のメスは約 6ヶ月生存ました。
寿命に関しては
飼育下において
交尾させず、栄養価が高い餌を与えたことも
影響を与えたと思いますが
総体的にマキシムスは
羽化から数か月生存可能な中命種のようです。
↓餌切れや乾燥時にはよく飛翔した
↓長生きメスのお尻から露出
お尻から産卵管(卵?・排泄管)の露出したメスに
オスを近づけても興味を示しませんでした。
↓メスに興味を示さない
参考:
下の画像は林道で発見したミヤマクワガタメスです。
こちらの露出は原因が異なりますが
体内から臓器・卵が露出しており
体の構造が伺えます。
↓好戦的
↓中短歯は意外と強い!
飼育お終えて
飼育スペースと管理能力の限界から
マキシムスの飼育はこれで一旦終了しました。
↓67台・61台・59台
↑↓一連のマキシムス飼育個体
↓左マキシムス・右ヤエヤマ
↓左オキナワ・右マキシムス
マキシムスマルバネは
産卵~幼虫の食性~成虫の寿命に至るまで
日本のマルバネより適応範囲が広く
単純にマルバネ飼育入門種とは
言い切れない気もします。
その癖の無さはある意味面白く
飼育するものにとって、冒険心を掻き立てます。
*注意! 現在は、特定外来生物に指定されています。