クワガタ~スズメバチ等の覚書

   Photo & Text by こよみ

PC版テンプレート画像は
朽木屑を運ぶオレゴンルリクワガタ♂

ライトトラップ・36-月夜のライト

2024-07-22 20:46:20 | ライトトラップ

日時:2024年7月20日 19:50〜22:30

天候:晴れ時々曇り 気温:24度前後

標高:ブナ帯約960m

↓ 準備完了! バラストに見覚えのあるシール

↓ 7月20日、ほぼ満月、今夜はとても明るい

今年は新しいポイントで試すライトトラップが多いです。

当夜もカマキリ名人Kさんと初めてのポイントに行きました。

前回から、今峰ライトに「60wブラックライト」をカラビナで吊るしており

飛んできた虫がシートに寄りやすくなったことを実感しています。

↓ 60wブラックライト併用で「集めて集める」

↓ スマホのレンズを通すとシートが青く見える

↓ 点灯してしばらくは主にカメムシが飛来・トホシカメムシ

↓ 夕方鳴いていたヒグラシも飛来

↓ 20:10 ミヤマクワガタ飛来

↓ この辺りはブナが強すぎるのかアカアシは少ない

↓ ブラックライトの光がよく反射している(可視ではほとんど見えない)

↓ スジクワガタのメス

↓ 大型ミヤマ、ライト手前に落下

↓ ハンノアオカミキリ

↓ 人気のないカミキリムシ飛来

↓ 大きなゴホンダイコク

↓ 集合フェロモンで地味にきれい

↓ これは70㎜ありました

↓ こちらは69㎜ほど

↓ 背後から睨む月がちょっと怖い

2時間半ほどでバッテリーを使い切り、あたりに綺麗な月夜が現れました。

Kさんお疲れ様でした。


ライトトラップ・35-冷気がやってくる

2024-07-17 21:15:02 | ライトトラップ

先週土曜日のこと、やっとそこでライトトラップができました。

天候や時間などの都合でなかなか実現しなかったポイントで

ブナ帯の山深いところ、数年前に見つけた「どう見ても良い」と思える場所です。

今宵もライトは「Monsterイマミネ」、そして新参のブラックライト!

「集めて、集める」作戦です。

日時:2024年7月13日 19:50〜22:30

天候:曇り 気温:22度前後

標高:ブナ帯の山深いところ約950m

当夜は、カマキリ名人Kさんが同行です。

点灯は19時40分ごろ、空はまだ見えていますが、少しずつカメムシが集まり始めます。

辺りはいっそう暗くなり、初めてのポイントで期待は膨らみましたが

時々冷気が流れ、虫の飛翔はピタッと止みます。

冷気とは、はっきりとした風ではなく、あの「ひんやり」とした気流のことです。

↓ 最初の飛来はミヤマのメス 20:25

↓ 続いてノコギリのメス

↓ メスが多い、オスはどこかで風に流されるのか?

↓ 21時前にやっとミヤマのオス飛来

約2時間半で持参したバッテリーを使い切り、当夜のライトトラップは終了しました。

やはり、あの冷気が流れ込むとほとんどの虫がおとなしくなります。

ほとんどの虫は、あの冷気を感知する機能を持っているようです。

念のため補足しますが

冷気は「自然現象」であり、「心霊現象」ではありません。

8月の再灯火時には冷気が流れませんように!。

Kさん、お疲れ様でした。

↓ リリース前の集合写真、ロケの良いわりに虫は集まらなかった!

↓ 消灯直後のライトショックでミヤマ落下


ライトトラップ・34-ヒメオオクワガタとカメムシ祭り

2024-07-07 14:54:29 | ライトトラップ

前々回、6月16日と同じ場所です。

今回はとある「会」の方3名と、神戸のSさんと5名でのライトトラップです。

日時:2024年7月6日 19:50〜24:00

天候:曇りのち晴れ 気温:23度前後

標高:北部B山約995m

 

またもやカメムシ祭り

この場所はカメムシがよく集まります。

今回はライトの数も多く強力で、よりたくさんのカメムシを寄せてしまいました。

↓ ほぼカメムシ

↓ ヤナギの木に付いていたアカスジキンカメムシ

↓ トホシカメムシ

カメムシは、灯火まもなく集まりはじめ、次第におびただしい数になりました。

そこら中カメムシだらけです。

アカスジキンカメムシや、トホシなんかも見ることができたので

それはそれでよかったと言いたいところですが、それにしても多すぎました!

↓ 過去最大のカメムシ祭り!

 

久しぶりのヒメオオ

辺りが暗くなる直前まで霧がかかり心配しましたが

暗闇む頃には霧も消え、風も少しずつ収まってきました。

8時を過ぎてしばらくするとコクワガタの飛来が始まりました。

そして、ヒメオオクワガタも飛来しました。

この山でヒメオオを見るのは久しぶりです。

↓ 20:26 最初のクワガタ、コクワガタ

↓ ヒメオオクワガタの小型メス飛来

↓ こちらはコクワガタ

↓ ぼちぼち飛来するミヤマクワガタ

↓ アカアシの少ないポイント

↓ だいぶ赤いアカアシ

↓ 9:36 やっとノコギリ飛来

↓ 立派なゴホンダイコク

↓ オナガミズアオとオオミズアオ

↓ 夜の綺麗どころ カトカラ・ムクゲコノハ

↓ 近くの樹木でSさんが発見、コブヤハズ

背後広範囲が植林のせいでしょうか?

灯火時間のわりに少ないクワガタ飛来でした。

コクワガタ・ミヤマクワガタ・アカアシクワガタ・ノコギリクワガタ

そして、ヒメオオクワガタ。

ミヤマクワガタは、忘れたころ忘れたころに飛んできて、撤収時間を延長させました。

みなさん、お疲れ様でした。

↓ リリース前の記念写真


ライトトラップ・33-ブナ帯巡り

2024-06-30 15:18:38 | ライトトラップ

今回も初めてのポイントです。

本当は、その奥ある「どう見ても良い」としか思えない場所に行きたかったのですが

林道補修工事のため通行止めになっており、第二候補のポイントで灯すことになりました。

日時:2024年6月29日 19:30〜22:15

天候:風・曇り時々小雨 気温:21度程度

標高:約1040m 

今回は県外の奥山へ、神戸のSさんと二人です。

当夜は、あやふやな天候のため気持ちも焦り、薄明るい19:30頃から点灯しました。

↓ 降水確率40%、何とも微妙な雲行き、風もある

↓ 20:08 最初の飛来は、やはりアカアシ!

↓ 20:27 ミヤマ1頭目

↓ ミヤマメスかと思えばガムシ

↓ コクワガタのメス

↓ 飛来するクワガタの殆どがミヤマ

↓ 思わぬ大物!

↓ アカアシの飛来はまだ少ない

当夜の感想としては、風の吹く中、まずまずのクワガタ飛来がありました。

飛来した種は、ミヤマクワガタ・アカアシクワガタ・コクワガタの3種ですが

ミヤマクワガタが大半を占めていました。

この辺りは、山塊の中では雪の多い場所で、比較的寒冷ですが

蝦夷型ミヤマの比率は他のポイントと比べ、低く感じました。

また、アカアシは思ったより少なく、ここでは発生初期のようです。

ノコギリクワガタの飛来はなく、予想は外れました!

次は異なる山塊ブナ帯を予定しています。

Sさん、お疲れ様でした。

↓ リリース前の集合写真 クワガタは20頭くらい


ライトトラップ・32-カメムシ祭りとミヤマの綺麗な時期

2024-06-16 15:49:39 | ライトトラップ

今年最初のライトトラップです。

日時:2024年6月15日 19:50〜21:40

天候:薄曇りおぼろ月夜 気温:21度前後

標高:北部B山約995m・初めてのポイント

この時期は、午後8時を過ぎたくらいでは真っ暗にはなりません。

まだ薄明りの中、ライトを点灯するとカメムシがどんどん集まってきます。

そして、カメムシの飛来は30〜40分ほどで落ち着き

空が見えなくなるころには大型の蛾や甲虫類が飛んできます。

使用ライトは、今峰製95w前後(紫外線透過ガラス)2機です。

↓ 撮影時刻20時04分:今峰ライト2機

↓ 点灯直後はカメムシ祭り〜撤収が思いやられる

↓ チャバネアオカメムシ

↓ ツノアオカメムシ

↓ クサギカメムシ

↓ ちょっとレアと思うトホシカメムシ

↓ イシハラハサミツノカメムシとトホシのコラボ

 

ミヤマの綺麗な時期

辺りがいっそう暗くなるとカメムシの飛来は落ち着き、いよいよ本番です。

世間では既にミヤマクワガタやノコギリクワガタなんかも発生しているようで

気温の高い日が続く標高1000m付近でも期待してしまいます。

20時46分、今年初のミヤマクワガタが飛んできました!

かなり新鮮な個体のようで、体には金色の微毛が付いており

ここでは、ミヤマクワガタの一番きれいな時期が始まっていました。

↓ 初ミヤマは60㎜前半の蝦夷型 

↓ 体表にはまだ金色の微毛が残る出始め個体

↓ 21時02分、2頭目飛来

今年最初のライトトラップは、ミヤマクワガタの綺麗なオスが2頭飛来しました。

ミヤマクワガタは、これからどんどん増えてくると思いますが

活動とともに金色の微毛は擦れていきます。

そして、日長の変化に合わせて飛来時間も少しづつ早くなっていきます。

↓ リリース前の記念写真

蛾もたくさん飛んできました。

やっぱりライトトラップは何が来るかわからないのでおもしろいですね。

↓ モモスズメ 

↓ 多分、タテスジシャチホコ(初めて見た蛾)

↓ シロスジオオエダシャク

 

おまけ OLIGHT(オーライト)

ライトトラップや採集時に使うハンディライトを変えました。

「OLIGHT Seeker 4 Pro」というやつです。

価格は10000円(Amazon)を超えましたが、とても明るく(調光可)

何より充電式なので、乾電池の入れ替えや電池残量の心配が一気に軽減されました。

↓ 車中でも充電、乾電池常備からの解放!

↓ 照度MAX! 空にはおぼろ月