クワガタ~スズメバチ等の覚書

   Photo & Text by こよみ

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朽木屑を運ぶオレゴンルリクワガタ♂

高山のクワガタムシ・10月ってどうよ?

2021-10-03 12:16:02 | ブナ帯のクワガタムシ全般

10月に入り朝晩肌寒くなってきましたが

昨日は天気がよく、山の麓では28度くらいありました。

気温は、標高が1000m高くなると5度ほど下がります。

 日時:2021年10月2日 12:30~19:00

 天候:晴 弱風  気温:23度前後

 標高:約850〜1010m

 

↓ 晴天満開!

 

この山では、アカアシクワガタは7月中ごろからぼちぼち出始め

遅い年では10月でも見ることができます。

しかしながら昨日は条件がそろっていたにもかかわらず

オス1頭しか発見できませんでした。

もしかしたら、他の採集者が入ったのかもしれません。

今どき「根こそぎ」するような採集者はいないと思いますが・・・

 

↓ 唯一発見できたアカアシクワガタ(オス)

 

一方、ヒメオオクワガタはメス2頭を確認することができました。

1頭は、深い茂みに落下して見失いましたが画像は残せました。

 

↓ 食み痕(ヒメオオクワによるもの)

↓ 木登り中のヒメオオクワガタのメス

↓ 風に揺れながら採餌中のヒメオオクワガタ メス

⇩ ⇩ 深い茂みに落下してさようなら

↓ リリース前の集合写真  

↓ カワラタケの生存競争

 

昨日高山帯で発見できたクワガタムシは

アカアシクワガタ♂1・ヒメオオクワガタ♀2の計3頭だけでしたが

Tさんとこれまで行ったことない場所へも入り込んだりして

5時間ほど探索を続けました。

林道沿い含め、斜面では

ヒメオオクワガタやアカアシクワガタを発見するのは

圧倒的に谷側が多いのですが

これは地形の関係上(斜面)

発生木は谷側になることが主な理由ではないかと思われ

比較的平坦な場所ではどちらの方向でも発見できます。

 

↓ 斜面では倒木は谷側に多くなりやすい

 

マダラクワガタのいる倒木では

幼虫10頭ほどと飼育用の赤枯片を採集しました。

倒木の状態は白〜赤へと移り変わる過程の部分もあり、量も豊富

また、誰にも見つからない場所であることなどから

当分の間は安定して繁殖が繰り返されるものと思えましたが

残念ながら、今回もツヤハダクワガタの発見はありませんでした。

 

↓ マダラクワガタ秘密の発生木

↓ 半赤枯れ部から多く発見できた

↓ 発見できたのはすべて終齢幼虫

↓ 10頭ほどと、朽ち木片を持ち帰り 

↓ そろそろ日が沈む

 

昨日は狭い範囲を時間をかけて探索しました。

はじめて入った茂みでは

ヒメオオクワガタによるものと思える古い食み痕がいくつもあり

また、起伏の激しい林床の向こうには

立ち枯れや倒木が思いのほか多いことも知りました。

 

 

おまけ

↓ 風の中、30分ほど照射(今峰HID75W大型) 気温17度

↓ ヒメヤママユ発飛来

↓ でた! いつものガムシ!

 

せっかくだからと軽い気分で一つだけライトを出しましたが

この日の風は、虫を寄せ付けませんでした。

 



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