クワガタ~スズメバチ等の覚書

   Photo & Text by こよみ

PC版テンプレート画像は
朽木屑を運ぶオレゴンルリクワガタ♂

2023年インセクトトピックス

2023-12-31 15:52:18 | クワガタムシ関連

2023年インセクトトピックス

今年最後の記事になります。

今年もたくさんの方にご訪問いただき、ありがとうございました。

また、DMでの交流や、新たな出会いなどもあり

今回は、充実した一年の一部をトピックしました。

 

兵庫県でルリクワガタ属2種採集

今年は、県下で新たに2種のクワガタムシを確認しました。

一つはルリクワガタ、もう一つはキンキコルリクワガタです。

↓ 兵庫県産ルリクワガタ

↓ 兵庫県産キンキコルリクワガタ

当地のルリクワガタに関しては

教科書片手に探すと、発見に時間がかかることもわかりました。

また、コルリクワガタに関してはブナ帯でなくとも

植林の中に残された小規模な二次林にでも棲息していることを知り

私の中の、コルリ=ブナ帯というイメージが完全に崩壊した年でした。

これで、兵庫県に分布するクワガタムシ17種を確認しました。

マグソクワガタ・マダラクワガタ・ルリクワガタ・ニシコルリクワガタ

キンキコルリクワガタ・ミヤマクワガタ・オニクワガタ・ノコギリクワガタ

アカアシクワガタ・ヒメオオクワガタ・スジクワガタ・コクワガタ・オオクワガタ

ヒラタクワガタ・ネブトクワガタ・チビクワガタ・マメクワガタ

以上17種、県下全種コンプリートと言いたいところですが

もう一種、消極的な情報で構成される「ツヤハダクワガタ」というのがあるので

来年も探索は継続します。

東北でオオクワガタ

神戸のKさんの案内で東北遠征し、ライトトラップでオオクワガタを採りました。

野生のオオクワガタです。やっぱりいるんですね!

東北でのライトトラップでは、オオクワガタをはじめとする沢山のクワガタが飛来しました。

2日目には、ヨコヤマヒゲナガカミキリも採れました。

ルリボシカミキリを初めて見ました。

ミヤマクワガタは、標高200mほどでも、やはりエゾ型が混ざりました。

基本型・フジ型・エゾ型など、ミヤマクワガタのタイプの異なる歯型出現には

「環境温度が関係している」というのがクワガタ屋界隈の与論かと思いますが

私は、遺伝的要素が強いのではないかと感じています。

↓ 参考画像:標高約1070mで飛来した歯型各種(兵庫県)

東北現地は、植林だらけの関西とはかなり違って見え

ヤナギの木が巨大、ミズナラが巨大

そして、関西では主役の「クヌギ」は少ないように感じました。

オレゴンルリクワガタ

生態に関しては、学名で検索してもほとんどヒットのないオレゴンルリクワガタでしたが

今回の飼育で生態のあらましはつかみかけており、現在も飼育中です。

脚部の棘や硬い外骨格、生態など

アジアに分布する一般的なルリクワガタ属とは一線を画す種であることは間違いないです。

仮に、それらと属が違っていても違和感を覚えません。

来年にはオレゴンルリクワガタの追加記事が書けますように・・・

本土ヒラタの悲劇

むし社の企画「飼育レコード(BE KUWA.89)」から本土ヒラタが排除されました。

理由は「交雑」だとか・・・今頃になって生き虫界に暗い影が落ちました。

それからすると「超大きいスジブトヒラタ」とか、「超太い角のヘラクレス」みたいに

混ぜるものが見当たらない系は、わかりやすく、素直に驚けてよい。

 

昨日、キナバル山からダイレクト

12月30日、「今夜キナバル山でライトトラップするから来ないか?」とラインがありました。

キナバル山? 今頃? どこどこ? 調べたら・・・「ボルネオ」でした!

「車を飛ばしていくけど、間に合うか微妙」と返信して、自宅で夜を待ちました。

ボルネオのキナバル山でライトトラップをしたのは

「エアブラシのやっさん」です!

現地からカマキリや、クワガタなどの画像や動画がリアルタイムで送られてきて

興奮したりして、ちょっと電話したりして、まるで自分が現地にいる気分になりました。

「やっぱりやっさん、すごいな!」と思いながらこの記事を書きました。

なお、画像使用許可は承諾済です。

最後に

今年は、兵庫のコルリクワガタ分布境界探しで

年の瀬までクワガタ関連が詰まる珍しい年になりました。

この調子では来年も多くの方にお世話になること必須です。

来年も、どうぞもよろしくお願いいたします。

それでは、奈良の美味しいおかきを食べながら失礼します。

よいお年を


最新の画像もっと見る

コメントを投稿