言葉の文脈や配列は定かでないが ニーチェの言葉の中に人間には死が有るから 死に至るから・・・・『今がチャンスなのである』 『今しか チャンスな無いのである』と言う言葉が山帽子の頭の中にあり 苦難や 困難に直面すると この言葉が山帽子を励まして呉れるのである
アルプスの岸壁を攀じている時でも・・・・いつも 命を掛けている訳ではない このオーバーハングを乗り越える時 重力に逆らっている時は ここ一番の頑張り時なのである 全ての人間が苦の娑婆に生きて居る訳なので 時には心の行き違いによって 一人ぼっちの無限の世界に彷徨ってしまう事がある この環境は重力に逆らって岩壁登攀と良く似ていて 死が隣に居るのである この時は この時が 人生に何回か有るかの 渾身の力を入れる 頑張り時なのである
もしも この状態に陥ったら・・・・ニーチェの言葉を思い出してください 愛する人を思い浮かべて下さい 大切な人を思い浮かべてください 自分の未来を思い浮かべてみて下さい お金が無くたって 地位や名誉が無くたって 迷いが消えて 力が湧いて来るでしょう・・・・!! 愛の噴火によって誕生した我子が困っている時ならば 愛を感じ 愛を受け入れて 身も心も合体した連れ合いが困っている時ならば、その人を産んで育ててくれた両親が困っている時ならば、陰 日向無く 支えてくれた友人が困っている時ならば、渾身の力が湧いて来るでしょう・・・・!! この時は今置かれている立場も 死の恐怖も 他人様の疎外感の煩わしさも・・・・頭に浮かんで来ないでしょう・・・・!!
このニーチェの言葉は心の貧困からの脱出法を解いているように思える この本の山帽子の出会いは高校の夜学生の時 父の書斎に有った本を盗み見した本である この時の父の書斎の本棚の上面部は 今 石窯パンの受け渡し台である 尊敬している山帽子の父の形見の一つである
2010‐3‐15 山帽子