アボルダージュ!!

文芸及び歴史同好会「碧い馬同人会」主宰で歴史作家・エッセイストの萩尾農が日々の思いや出来事を語ります。

沖田総司を好きな理由 (飛浪)

2006-09-22 | 幕末関連
ようやく幕末系の話題。(笑)

新選組ファンが集まると、やっぱり、どの隊士が好き?という話にまずなりませんか?
現在、ヒジカタさんの人気はダントツで安定しているけれど、そもそも人気隊士は、その時代時代で流行ったドラマ、映画、或は漫画などに左右され、若干違ってくるように思います。昔々私が漫画で新選組を知った頃は、絶対的に沖田さん勝ちでした。その次にヒジカタさん・・・。2004年のNHK大河ドラマを境に、総司さんが、人気バトルに置いていかれちゃった感があるのは私だけでしょうか・・・。

その代わりに、山南さんなんて、今まで柔和なおじ様(以前からのファンの方、失礼!)のような扱われ方をされていたのに、三谷さんの描くあのキャラで、堺雅人さんのあのキャラで、堂々人気者の仲間に入ってしまったし。光縁寺への訪問客が衝撃的に増えたというし。(その割に余り花が飾られてないのはどうして・・・)総司忌とか専称寺へ訪れる人が増えた、という話は余り聞かない。まぁ、何故山南さんと総司さんの人気が入れ替わってしまったのか等々は次回熱く語る(かも知れない)ことにして。

皆さんご存知の通り、豊玉師匠の俳句を見ても、北へ向かう時のヒジカタさんを慕う隊士の話を聞いても、ヒジカタさんは、文句なくとても優しいし、きっと戦をしてても、同時に女性にもぬかりなく優しくしてくれそうです。強いし、優しい・・・王子様みたいです。

う~ん、それでもやっぱり総司さんがいい。
ノンポリでマイペース極まりないところがいい。(誉めてますよ)
いつもはぼんやりしてるけど、いざ!という時にビシッと決める、そういう男の人が理想の私としては、あくまでも私見ですが、総司さんを置いて他にない!と信じ込んでます。斬るのが好きだったのではないか・・・というと、アブナイ言い方ですが、彼の場合、真剣は所謂剣術の延長上、というか、武器の一つであって、その武器をいかに合理的に本来持つ力を100%出せるように利用するか、というような、簡単に言ってみれば「剣術オタク」のようなものではなかったかと思うんです。且つ、剣術を通して自分を表現する以外、自己表現ってできなかったように思うんです。

きっと今なら、武器オタクってところじゃないかなぁ。
明治を過ぎ、日露戦争とか太平洋戦争とか、不謹慎な話かも知れないけれど、その時に彼が生まれ変わっていたとしたら、ドイツの各種秘密兵器や、海軍国となった日本の、世界を誇る軍艦群とか、きっと目を輝かせて、研究したのではないかと。むしろ、剣術オタクらしからぬ死に際の無念を消す為にも、刀剣とか剣術だけじゃなくて、進化した技術を見せてあげたかったなぁ・・・と思う私です。



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