ズッキーニの味噌煮込みBlog版

コンピュータのこと、食べ物のこと、なんでもないこと、とんでもないこと。

さんこっく 桑園店

2006年01月11日 16時20分54秒 | 食い物
 通勤は函館本線一本で、稲積公園→発寒→発寒中央→琴似→桑園→札幌で15分。

 顔面治療(笑)の病院が桑園で、11:30の予約。会社に出ても午前中が中途半端になるから午後からの出社にして、遅めの電車に乗って桑園で下車。治療を終えて病院を出るとちょうど昼だ。

 たしかトンカツ屋があったよなとガード下の雑居ビルに入る。あったことはあったのだが、ちょっと…な。サンプルを見ると特別量が多いふうもなく値段も普通。店内を覗いてみると昼時にしては客もまばら。ということは味もせいぜい普通というところなのだろう。却下。

 どうしたものかとビルの入り口付近まで戻ると、夜は居酒屋で昼は定食をやっているような店。「さんこっく」とは居酒屋らしからぬ店名だが、窓越しに見るとかなりの混みよう。窓際に四人で座っているサラリーマンふうが全員ホッケ定食を食っていて、このホッケ(「開き」だ。開いて干したの。よそは知らぬが、北海道ではホッケのデフォルトは開き)がデカい。

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 北海道では、ホッケの開きは頭と尻尾が皿からはみ出していなければならない。地元の客にこの規格(?)を外れたものなど出そうものなら、「ニシンの開きを頼んだ覚えはないぞ」はまだ良い方で、「デカい皿だなぁ。ホッケが丸ごと収まってら」などとキツい嫌みを言われることになる。
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 ま、それはともかく。

 入り口でサンプルを見ると、「焼き魚定食(ホッケ、鮭)550円」とある。あのデカいホッケが定食で550円か? これはすごい。さっそく店内に入ると都合よくふたりがけの小さなテーブルに空きがある。

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 最近は必ずしもそうではなくなったが、北海道では基本的に相席はさせない。書き入れ時の時間帯など店はさせたいのだろうが、相席というと客が逃げてしまうのでしかたがない。あまつさえ、逃げた客が「あの店は相席をさせる」と言いふらしたりするから被害甚大なのだ。最近は必ずしもそうではなくなったのだが。
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 「ホッケ」とだけ言う。それで通じる。出てきたのを見ると、小鉢と漬け物と味噌汁。ホッケがたしかにさっき見たとおりデカい。思わず「デカいね」と嬉しそうな声を上げると、運んできたおばちゃんが、「ご飯足りなかったらお代わりして」とつぶやくように言って引っ込んだ。ちょっと待てよ、いくらなんでも、これにご飯のお代わり無料ってことはあるまい。ホッケ定食550円はそれだけで破格と言ってもいい値段なのだ。

 食ってみるとこのホッケがなかなかうまい。しかもデカいので、まだホッケが半分ほど残っているのにとうとう飯がなくなった。その昔大エビ天丼蛇の目事件を経験しているので、50円くらい付いていても許容の範囲と心得てお代わりをお願いする。

 ご飯茶碗といっても小どんぶりくらいはある大振りなもので、これでお代わりするとかなりの分量になる。しかし朝飯が少なめだったので、久しぶりに頭から尻尾まで骨も含めてきれいさっぱり食い尽くすという食芸(?)を披露することとなった。

 すっかり満足してレジに伝票を持っていくと、550円だった。あらら、本当にご飯のお代わりは無料だったのか。これはすごい。

 明後日もまた、11:30からの治療予約だ。もう一度ここで昼飯を食うことにしよう。

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