ズッキーニの味噌煮込みBlog版

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パラグアイの家庭料理ボリボリ

2010年06月27日 08時26分10秒 | 食い物
これは前座。

遠近はあるものの、奥のラーメンどんぶりと比べるとどれだけの分量かは想像してもらえると思う。

ここは太美(ふとみ)の「なかむら」という焼き肉屋。夜は焼き肉だが、昼に牛テールをゴロンと入れた「テールラーメン」を出して大当たりした店。この近くにスウェーデンヒルズという別荘地みたいなものがあって、横浜から札幌の別宅に避暑に来ている知人を案内した帰りに久しぶりに立ち寄った。

いつもは名物のテールラーメンを注文するんだが、壁に貼ってあるメニューを見て変更。カレーは大好物なので、テール入りならさぞかしうまかろうと期待した。

出てきたものを見てびっくり。この分量だ。



中央に盛り上がって見えるのがテールだ。スゴすぎる。



味は悪くないし、最近食を控えているとは言えこれくらいの分量は食えないわけじゃない。残念なのはテールに味がついていなかったことで、ラーメンならスープを吸うのでそれなりに楽しめるが、カレーで煮込んだわけではないので味の濃いカレーの中に突如として味の真空地帯が出現するのだ。なかなかつらい。全部食べたけど。

    *

さて本題だ、

29日(火)ワールドカップ決勝トーナメントの対戦相手がパラグアイ。以前彼の地からお客さん(といっても日本人だ)が我が社をご訪問になったことがあり、それ以来年に数回のメールのやりとりがある。

新聞を読んでいたら「ボリボリ」という現地の家庭料理のことが書いてあったので、久しぶりにメールを出してレシピが手に入らないかと聞いてみたらすぐに返信があった。奥さんに聞いて書いてくれた。

鶏(牛でもいいらしい)のスープで食べるすいとんのようなものだという。以下に引用するので、お楽しみあれ。我が家ではこの猛暑が過ぎたら試してみようと思っている。以下、メールの引用。若干編集しているので、内容に不備があれば当方の責任。

    *

ボリボリ

平たく言ってしまえば、トウモロコシ粉で作った団子を熱々の鳥スープ(牛スープ)にぶち込んで頂く当地の冬場の料理です。真夏に冷たい白ワイン、よく冷えたビールでフーフーと頂いてもこれまた暑気払いに結構なものです。


材料6人分

(スープ用)
鳥一羽
たまねぎ1個
トマト2個
食用油 カップ四分の一
塩、
オレガノ
ローレル葉


(ボリボリ用)
トウモロコシ粉 300gs
バター(マーガリンでも可) 大匙2杯
鳥固形スープ
塩 大匙半分
新鮮なチーズ 100gs 当地では生チーズとして売られています。


調理法:
鳥スープを準備
1) 鳥をさばく
2) 鍋に商用油を引き、さばいた鳥を入れて炒める。
3) たまねぎのみじん切りとトマトのみじん切り、塩、オレガノを入れてよく混ぜる。好みで人参、ピーマンのみじん切り、ニンニクみじん切り少量を加えても良い。
4) その後に冷水をいれてゆっくりと鳥を茹で、鶏肉が骨から外れる位になるまでじっくりと煮込む。ローレル葉を入れると独特の香りが出ます。灰汁取りを丁寧に行なうこと重要です。
5) 要は鳥と野菜の美味しいスープを作ることが肝要です。鳥一羽でなくとも、手羽先、腿など所謂水炊き用に骨ごとぶつ切りで良いのです。当地では鳥を一羽丸ごと使うことが多いので料理本には鳥一羽と記述されています。

ボリボリを準備
1) ボールにトウモロコシ粉、チーズ(良くほぐして)、バター、塩をいれてウドンを作る要領でしっかり混ぜる。
2) それを大きさ親指第一関節位までにして、硬めの団子状にする。
3) 鳥固形スープを使って作った熱いスープにこの団子を入れて茹でる。浮かんできたら茹で上がった印。(単なる熱湯で茹でても良いが鳥固形スープを使う方が美味)
4) この茹で汁は捨てる。

茹で上がったボリボリを最初に作った鳥スープに入れて熱々を頂く。

平たく言ってしまえば、トウモロコシ粉で作った団子を鳥スープにぶち込んで頂く当地の冬場の料理です。

鳥スープに替えて、牛骨スープでも構いません。骨付きすね肉をじっくりと野菜と共に煮込んで作った濃厚味スープにボリボリ団子を入れても美味です。
お好みの香辛料を更に入れるも良し、後は各人の好みになります。醤油を少量垂らすと味が引き立ちますね。

    *

最後に、今月の27日の花

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