ズッキーニの味噌煮込みBlog版

コンピュータのこと、食べ物のこと、なんでもないこと、とんでもないこと。

使う人より作る人になれ

2008年08月13日 19時54分21秒 | Weblog
 パラグアイの日本人社会に贈呈したCOMKIT0801/2006。案の定むこうの学生さんや若いエンジニアたちは、この石器時代のコンピュータに苦労しているようだ。

 その様子を伝えてくださったしかるべきお立場の人に、こんなお返事を書いた。

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なにもかもがある時代に、なにもないところからの物作りを知る
ことに意味があるのかという問いに、明確に答えてあげなくては
ならないでしょうね。

私ならこう言います。「コンピュータがあるところから始めた人間
には、コンピュータを考え出すことはできないのだ」と。

残念ながらCOMKIT0801/2006を使うことは、コンピュータがなかっ
た時代の疑似体験に過ぎません。しかし疑似体験であっても、体
験するかしないかの違いは大きいのです。

ご子息たちは恐らく、この石器時代のコンピュータと現代のコン
ピュータ万能の時代を眺めて、なにかを感じとってくれるはずで
す。それこそがつぎの時代の創造につながるのだと信じます。

人類の発展に必要なものは、道具を思いつきそれを作る人間です。
道具を使う人間や、それを使わせて儲ける人間(笑)は、あとから
いくらでも出てきます。使う人間がいくらいてもなにも起こりま
せん。新しい時代はいつも、道具を作る人間から始まるのです。

お国の若い人たちがいずれ、世界を変えるような道具を思いつき、
それを作る人たちになってくれることを、心から期待しています。
私たちの世代がいまのコンピュータ万能の時代を作ってきたよう
に。
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頑張ってください。