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心の音楽のふるさと Goodbye Elenore / Toto

2021年06月02日 | 音楽

Toto - Goodbye Elenore

このPVもTVKのミュージックトマトで昔よく見た。改めて久しぶり(何十年ぶり?)に見たけど、みんな若いなあ。スタジオ内でのスリリングで迫力ある演奏風景が展開。1981年発表のサードアルバム『Turn Back』に収録されている曲で、自分の周りでもこのPVに魅了された友人は多かった。母国アメリカよりも先に日本でブレイクした感があるToto。実際、このアルバムのセールスは、ビルボードアルバムチャートでは41位止まりだったが、日本ではオリコンのLPチャート3位を記録。日米間での温度差が興味深い。
次作の『TOTO IV(邦題:聖なる剣)』がビルボードアルバムチャート4位、収録曲の"Africa"がビルボードシングルチャートで1位の栄冠。"Rossana"も2位と、ようやく母国での人気も定着するようになる。
高校生時代、周りではこのバンドのギタリストであるスティーブ・ルカサー氏はやたら人気があって、影響力も半端なかった。彼のヘアスタイルを真似してパーマをかけた男子もいた。リードヴォーカルのボビー・キンバル氏が歌った曲よりもスティーブ・ルカサー氏が歌った曲のほうが好きという声もよく聞かれた。
Totoについて個人的には、いいなと思ったし、この "Goodbye Elenore"も含めて好きな曲はいくつかあったけど、とりわけめちゃくちゃのめりこんだわけではなかった。彼らのCDを買ったのは随分後で、社会人になってから。初期のアルバムを何枚か大人買いしてみた。一通り聴いてみて、当時のいまひとつだった理由がわかった気がした。
スティーブ・ルカサー氏のギターの音はコーラス系・フランジャー系のエフェクターまみれで、よく言えばとてもギラギラとして派手な感じ。悪く言えば地肌が見えない厚化粧。コーラス系・フランジャー系のエフェクターは要所・決め所で使えばとても効果的なのだが、1曲を通して使いっぱなしだと胃もたれする。ギターそのものの音が聴こえてこないことに違和感っぽいものを感じていたのだ。
彼は元々は優れたスタジオ・ミュージシャンだっただけに研究熱心で、ギターだけでなく、周辺機器やエフェクター類にも精通していたはず。たくさんのエフェクターを試して、ああでもないこうでもないとギターの音創りに日夜精進していたであろうことは楽曲を通しても伺える。
これは、あくまでも個人的な感覚・好みだけど、やはり、ギターそのものの音が聞こえてくるギタリストが好き。たとえば、ゲイリー・ムーア氏は、歪んでいるけど、芯の音がちゃんと残っている。大げさにいうと、ギターの木目まで見えてくるような感じがする。エディ・ヴァン・ヘイレン氏も音楽のタイプは違うけどギターの音そのものの輪郭がはっきりとしていて好き。
というわけで、あくまでも自分の好みを素直に表現しただけで、批判ではまったくありませぬ。Totoとスティーブ・ルカサー氏は決して嫌いではないので誤解なきようお願いいたしまする。



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