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無料塾と地域ボランティア(1) 無料塾の試み

2015-03-19 10:38:56 | 地域ボランティア
 教育格差が貧富格差の一因といわれている。
 諏訪郡富士見町の教育委員会は、家庭の経済力などに左右されがちな学習環境を公的に支援することなどを目的に、平成24年から中学生を対象に国語・数学・英語の「無料塾」を始めた。町内に学習塾が少ないことの他、社会の変化で、子どもが家で勉強する環境が薄れてきたことに危機感がある。
 しかしボランティア講師によることや、生徒の部活の無い日に行なうこと、授業の後なので生徒は疲れていることなどから、一般の学習塾よりは授業数が少ないのは止むを得ないとも思う。1、2年生は週一回の通年、3年生は夏季と秋季に集中開催で行なわれた。 私は教育に関わった経験は全くないが、講師として参加してみて、いろいろ考えさせられることがあった。
 富士見町が参考にしたのは、NHKテレビでも紹介された大分県豊後高田市の「学びの21世紀塾」である。豊後高田市は学習支援のみならず、パソコン、スポーツ、文化、英会話、各種体験講座などの活動支援、果ては自前のテレビ講座まで、園児から中学生を対象に幅広く実施している。それは、多くのボランティア市民や教職員・教職員OBに支えられているという。学校の改革とも相和して、総体として効果を上げているようである。
 富士見町の「無料塾」は、中学生の三教科に特化した小規模なものであるが、この辺では画期的なものとして、特に開始時には新聞やテレビで何度も報道され注目された。新聞などによると、長野県内で地域ボランティアが学習を支援する取り組みは、伊那市西箕輪中学校、辰野中などの他、市民団体によるものもいくつかある。
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