老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

あの角の向うに 幸せがある

2020-07-29 19:44:30 | 老いびとの聲


癒される顔

1609 あの角の向うに 幸せがある

人間も犬も 眠っているときが至福の境地にある
眠っている顔は なんとも言えないあどけなさに癒されてしまう

長梅雨で 青い空は何処へ行ったのか
地球も病み 大雨を降ると大洪水となり
河川の氾濫は甚大被害をもたらす
コロナウイルス感染もありWの心配にある

梅雨が明けないまま 蝉は鳴き始めている
暑い夏がやってこないだけに
蝉の鳴き方もいまひとつ弱々しく感じてしまう

今日は 73歳の寝たきり(要介護5)の夫を介護している妻(71歳)と話をした。
わずかばかりの国民年金額では暮らしができないので
妻は、日中、パチンコ店が経営するうどん店に働きに行っている。
「立ち仕事だけに、大変だね。仕事を終え、自転車をこぎ、
スーパーに立ち寄り買い物をして、3階まで階段を昇り帰宅される。
着いたら休む暇もなく、夫のおむつ交換や痰吸引をする妻。
そのような生活は3年続いた。

コロナウイルス感染が拡がり
緊急事態宣言のときはパチンコ店は休業だったので
24時間自宅に居るのは、結構疲れた。
夫は(言語障害があり)話すことができないので、会話にもならない。
夫が寝ている部屋で、黙ってじっとしているのも”しんどい” 。
仕事をしている方が楽だった。

交替する人もいなくひとりで在宅介護を続けていく
車の運転もできないと、外へ出る機会もなく気晴らしもできない。


歩いていると、突然左足の膝が曲がらず棒のようになり痛みが走る
右膝はヒトコブ駱駝のように水が溜まり、立ち膝ができない
右手に杖を持ち3階までの階段を昇り、老夫婦宅を訪問する。

”あの角の向うに 幸せがある”
そう思いながら路を歩く老いびと