老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

老いの「勲章」

2021-06-26 16:58:51 | 老いの光影 第7章 「老人のねがい」
1749 老いの「勲章」



ひと月前頃から
声がカスレ
咽喉に痰が絡んだような感じ
それもあってか
声がカスレる

咽喉にポリープでもできてはいないか、と
心配したwifeは耳鼻咽喉科に受診の予約をいれた

大丈夫だ~、と言って逃げていたが
予約してしまっては行かないわけにはいかない

今日9時15分 耳鼻咽喉科の受付に
健康保険証と薬手帳を出した

右鼻腔からカメラを入れ咽喉まで到達した
ドクターから「イ~」と発音しなさい、と指示され
むせながらも呻き声のような「イ~」を発音した

撮影された画像を見ると
老化で、左右の声帯に溝ができたり、萎縮したりして
声門が閉じにくくなり
声を出すときにかすれ声となる

声カスレだけでなく大きな声がでなくなった
相手と話すときには大きな支障をきたす

欲しくはない 老いの「勲章」がまた一つ増えた

ブログ訪問を頂きながら
ブログ編集だけに終わり
訪問できずに終わっていることを
お許しください
コメント (2)
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幸せか? 不幸か?

2021-06-24 10:25:04 | 老いの光影 第7章 「老人のねがい」
1748 幸せか? 不幸か?



80歳を超えた老妻
9週間前に自宅のふろ場で亡くなった
(交通事故死よりも老人が風呂場で亡くなる数の方が多い)
お風呂に入り1時間が経ち
お風呂から出てこないので
様子を見に行ったら亡くなっていた

最期は身体をきれいにし好きなお風呂で逝かれた老妻

脳梗塞を患った80歳を超えた老父
左半身麻痺ながらも歩行器につかまればどうにか歩ける
老妻の49日が過ぎ
寿司が好きな老父を回転寿司に誘った長女
海老の寿司を食べ 詰まらせた老父 心肺停止となり
救急車を呼び病院に搬送された

脳幹だけが動き 意識がない日が続き
人工透析は思うようにできず
入院して20日後に亡くなった
妻の遺影が飾られた家に 夫は帰ってきた

最期は長女に連れられ 好きな寿司を食べた老父

二人はよく喧嘩をしていたが 本当に仲が良かった
夫は脳梗塞で左半身麻痺 言語障害もあり 躰が思うように動かない
でも頭はしっかりしていた
妻は躰、手足は自由に動いたが
物忘れが増え鍋を焦がしたりなど認知症が進んでいた

二人は 躰が動く妻 頭がしっかりしている夫
二人あわせれば一人前、と言いながら笑い合っていた
妻は 軽ワゴン車に夫を乗せ 
妻の運転で東北道を走っていた

自宅の玄関前には 軽ワゴン車が止まっていた

コメント
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老いに抗う・・・・

2021-06-22 14:56:50 | 老いびとの聲
1747 老いに抗う・・・・


老いに抗い生きる
そう思って生きてきたつもりだが
老い往く老いに抗いきれないことに気づかされた

鏡は顔を映す
鏡に映った老いの顔は
しわ、シミの「かげ」(註1)が目立つ

鏡に映った老けた顔は
俺の顔ではない、と叫びたい

認知症老人は
鏡に向かい
鏡に映った顔を見て
「お前は誰だ!」、と怒った声で話す

老いに抗うことはできない
老いは「喪失」の齢(とき)

「できていた」ことが「できなく」なり
足の運びは悪くなり 杖に頼り階段を上がる
ご飯の飲み込みだけでなく
頭の飲み込みも悪くなった

抗えない躰の衰えに負けじと
老いに抗い生きる自分

まだまだこれから・・・・

(註1)福島県鏡石町に「鏡沼」という沼がある
    「かげぬま」と呼ばれている



四箇月ぶりのブログ
忘却の老い人
今日2回目のコロナウィルスワクチン接種をした
コロナウィルスだけには負けたくない















コメント (8)
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