1755. 空蝉の記
垂れる稲穂の海に
赤トンボが飛び交う風景は
もう昔の出来事
今年の夏は短く感じ
目にすることがなかった
蝉の抜け殻
地上の蝉の鳴き聲は短い
それでも鳴き続ける
樹上に秋の風が吹き始め
いつしか蝉の聲は消え
夕暮れ時に
鈴虫の聲が聴こえてきた
過ぎゆく時間の流れに
焦りを覚え
残り少ない砂時計に
目を細める
垂れる稲穂の海に
赤トンボが飛び交う風景は
もう昔の出来事
今年の夏は短く感じ
目にすることがなかった
蝉の抜け殻
地上の蝉の鳴き聲は短い
それでも鳴き続ける
樹上に秋の風が吹き始め
いつしか蝉の聲は消え
夕暮れ時に
鈴虫の聲が聴こえてきた
過ぎゆく時間の流れに
焦りを覚え
残り少ない砂時計に
目を細める