老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

「銀の紬」

2024-02-11 05:13:14 | 老いびとの聲
2030 老人はいぶし銀のような存在


            素敵な木造家 茨城県筑西市(旧下館市)

介護に関わってから
老人の代名詞として
「銀」という文字が気になりだした

銀は金とは違い
地味で華やかさはないが
長年の経験につちかわれた渋みを感じさせる

それを人はいぶし銀の輝きと呼び
くすんだ灰色の銀ではあるが
味わいのある灰色となる

老人はいぶし銀のような存在であり
それぞれに人生の労苦や歓喜が
顔や手指に皺が刻まれ
無二の存在であり輝きを放す

「銀の紬」は老人の持っている
人生のアートや可能性を引き出し
最後の糸を紡(紬)ぎ編む

そんな想いを抱きながら
自分の老いとも重ねあわせ
銀の糸を紡ぐ

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