Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

GMKゴジラ雑感 その2

2007年10月06日 | 羽沢組的怪獣見聞録
GMKゴジラの持つ「怖さ」

 前回の続きです。
 この夏から弊社はGMKゴジラのソフビを販売しています。前にも書きましたが造型を作る上で一番意識したのは、GMKゴジラの持つ「怖さ」の表現です。

 私は原型を作るためにいつも何度かDVDを見て、本もたくさん見ます。GMKゴジラを形にするためにどうしたら「カッコかわいく」の中で、GMKゴジラの持つ独特の雰囲気を出せるのか…それを第一に考えました。形的な部分はもちろんストーリーの中で表現されるその「怖さ」。
 たかがリアルに作っている訳ではないデイフォルメのソフビ、たかが小規模・少数販売の商品に何をカッコつけているんだと思われるかも知れませんが、テーマ的なこだわりをも考えて作ったつもりです。

 今だから正直に言いますと、「キンゴジ」「デスゴジ」はまず「作りたい!!」という気持ちが先行して勢いで作った部分は多いのです。「ミレゴジ」からより内容を考えるようになり、今回の「GMKゴジラ」でさらに強く作品の中の存在意義やそのゴジラのもつテーマ的な役割を意識するようになりました。そういう意味では私にとっては造形的にいつもとは違う愛着のあるゴジラです。

 造型上の形そのもののこだわりは前にも書いたので今回は割愛しますが、現在販売している「ブラックバージョン」と「箱根決戦バージョン」をぜひ比べていただきたいと思います。同じ形、黒とダークブラウンと言う近い色の成型であるにも関わらず、印象はずいぶん違います。色によってその時その時のテーマをはっきり決めたいと思ったからです。造型の形そのものがハッキリわかるという点では光沢のある「ブラックバージョン」とは違い、ツヤをあえてなくしているので「箱根決戦バージョン」の方が見やすいでしょう。
 最初の「ブラックバージョン」はGMKゴジラの全体的な印象の表現ですし、「箱根決戦」はその名の通り箱根での戦いがテーマとして作っています。自分が作ったから勝手に思うのかも知れませんが、ストーリーやテーマに重みがあるからこそ、色で印象が違ってくるのではないかと思うのです。そしていつものゴジラよりそれができる造型のゴジラがGMKゴジラなのだと感じでいます。
 おそらくGMKゴジラのソフビやガレキの原型を作られた方は、私のように他のゴジラに比べて重みや深みの種類がいつもと違う印象を感じたのではないかと勝手ながら思っています。

(2008.7.1更新)
「GMKゴジラ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。
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