Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

「ビオゴジ」「ギドゴジ」のこだわり その8

2009年02月25日 | 新作商品情報
「ギドゴジ」の造形について Part.3

■「ギドゴジ」の「ビオゴジ」との顔の差(2)

 「ビオゴジ」は口を閉じ、「ギドゴジ」は口を開ける事にしています。

 口を閉じる方を「ビオゴジ」にした理由は簡単です。かっこいいからです。
 これまで他社さんのガレージキットやソフビキットで、口を閉じた「ビオゴジ」商品がいくつかありました。その中でかっこいいものがいくつかあり、その影響も全くないわけではありません。しかし、一番の理由は「噛み合わせ」です。
 ゴジラフィギュアは基本的に吠えている感じの口を開けた表情がかっこいいと思うし、実際の劇中スーツも吠えている表情を意識して口や口の中を作られていると思うのです。意図的なのか偶然かはわかりませんが、「ビオゴジ」は口を閉じた時にほとんど下のキバが隠れて、ゴジラにしては噛み合わせの良い口になっています。頭の小ささも手伝ってそれがかっこいいゴジラになっているのです。
 他の平成以降のゴジラでこういったケースはほとんどありません。口を閉じても下のキバが見え、しっかりと口が閉じたように見える事はまれです。
 同じような顔をしていても「ギドゴジ」は「ビオゴジ」のような噛み合わせにはならず、口を閉じても下のキバが見えています。
 ある意味その差も「ビオゴジ」「ギドゴジ」を見分ける要素なのかもしれません。
 とにかくそういった理由で、口を閉じているか、開いているかの差を付けたわけです。

 そして口を開けた「ギドゴジ」ですが、吠えている表情を意識しました。
 単純に「ビオゴジ」顔の下顎を下に向けて、口が開いているように見せるだけの表現にはしたくありませんでした。デイフォルメとは言え、「表情」は必要です。
 吠えているように「ビオゴジ」よりも怒りの表情を出したいので、もっと口を大きく開けたいのが本音ではありますが、口のあける角度は成型の抜きの都合でこれがほぼ限界です。
 ですから目の周りを中心に表情は造形で多少で表現したつもりです。怒った感じにしたいので、目の角度は「ビオゴジ」と比較して少しだけ変えています。
 さらに口をあけると言う事は当然目の周りの凹凸や頬の具合、モールドの流れも変わります。実際の劇中スーツ(特にアップ用)はそうでしたし、その辺も意識して造型してみました。人間だって怒った顔は平常時と違い、眉間にしわが寄ったり、目の角度や大きさが変わったり、頬の筋肉が動いたりしていますものね。

 劇中スーツでは「ビオゴジ」「ギドゴジ」共に近い顔のゴジラ同士ですが、ディフォルメ具合も手伝って口の開け閉めだけでもだいぶ違う顔のゴジラになったと思います。

(2009.7.27更新)
「ビオゴジ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。
(2009.9.28更新)
「ギドゴジ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ビオゴジ」「ギドゴジ」の... | トップ | 「ビオゴジ」「ギドゴジ」の... »
最新の画像もっと見る

新作商品情報」カテゴリの最新記事