Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

昭和後期3作ゴジラ その2

2011年12月11日 | 羽沢組的怪獣見聞録


2 劇中スーツの流れ(1)

 3作のゴジラについて調べてみた事。今日は時系列を追いながら、これらのスーツの流れを簡単におさらいしてみます。

■メガロゴジラの登場
 まずはこの3つのゴジラの前のゴジラ。『怪獣総進撃』(1968年)で新たに作られた劇中スーツは、『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』(1969年)、『ゴジラ対ヘドラ』(1971年)、『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』(1972年)と、4作で流用・改修されて使われました。
 その次が『ゴジラ対メガロ』(1973年)なのですが、それまで使っていたスーツの損傷が限界であった事や変身ヒーロー全盛の時代背景によるターゲットの低年齢化等の理由等で、あらたにコミカルで愛嬌のある外見の新規ゴジラのスーツの作成となったようです。

 この「メガロゴジラ」から始まる3作流用スーツのゴジラは、それまでのゴジラに比べて表情の怖さが軽減されて愛らしい顔になりました。後に昭和後期のシリーズを締めくくる訳ですが、「ゴジラは怖い存在でなければならないという大人なファン」に残念な思いをさせたと言われています。が、当時の子供達にとってはゴジラに対してより親近感が湧き、愛着を感じ、ゴジラが身近な存在と思えるものになったのは言う間でもありません。
 円谷プロのウルトラシリーズのヒットに代表されるように、当時はヒーローもの全盛。玩具や文具等でもヒーローや怪獣がたくさん見られ始めていた時代です。やや便乗感がありましたが、東宝でもテレビシリーズ『流星人間ゾーン』をスタートさせたのも1973年です。
 ここにゴジラもゲストで登場(他にガイガン、キングギドラ等)。映画館でしか見られないゴジラがテレビでもみられる喜びは当時のゴジラ好きの子供達を夢中にさせました。と同時に、対メガロでの立ち回り同様にゴジラの「正義の味方」の印象をより強く、ほぼ(当時としては)確定させたのは事実と言えるでしょう。

 続きはまた明日。
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