Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

「モスゴジ スタンダードカラー」のこだわり その4

2009年08月27日 | 新作商品情報
モスゴジの造形のこだわり Part.3

■「モスゴジ」の姿勢

 「モスゴジ」の基本姿勢は、ゴジラの中でもある意味独特です。
 姿勢そのものは前傾姿勢である事が少ないのですが、劇中スーツが前作「キンゴジ」に比べて頭の位置が高く首が長いので、頭がやや前のめり気味に傾いています。身体そのものは直立していても頭部だけが前傾なので、他のゴジラに比べて独特なポーズになっている事がわかります(首の大きなシワは、その影響かもしれません)。
 見る角度によっては、愛嬌がある顔のはずなのに猫背で目つきが悪く見えてしまうのはそのせいかと思います。
 過去たくさん発売されてきた他社さんの各「モスゴジ」ソフビでは、その「頭部だけの前傾」の表現がなされていない場合が多く見られます。と、言うのも頭部とボディが分割されずにワンパーツになっているソフビでは、抜き方向の都合でこれらの表現は不可能と言えるからだと思われます。中にはこの「モスゴジ」独特の姿勢をあえて無視して作った所や、これらの特徴に気がつかないまま作った所もあったでしょう。
 いずれにしてもソフビの場合(どの部分から抜くかにもよりますが)、この頭部だけの前傾を表現するには頭部とボディを分割して作るのが良策だと考えます。
 弊社の「モスゴジ」はご覧いただいているように分割されています。この姿勢の表現は「モスゴジ」にはどうしても必要と考えました。
 その分割の角度も「モスゴジ」らしくなるように、いつもの角度とは変えています。同じ分割パターンの弊社商品(「大戦争ゴジラ」「ビオゴジ」「ギドゴジ」)と比較していただければ斜めになっているのがわかっていただけると思います。次の新商品の「決戦ゴジラ」も同様です。

 次に足の付け根部分。
 Gメモリーズセレクションのサイズで、この太さの太ももと足の付け根の角度の場合、今回のタイプが限界ギリギリです。
 と、言うのも「モスゴジ」系のゴジラはほとんどがガニ股ではありません。これが実は足を付け根から可動させるソフビにする場合は厄介なのです。可動をあきらめて、足をボディに接着するタイプにすれば、もっと劇中スーツに近い足の付け根の角度や股幅にできますが、Gメモリーズセレクションのサイズではここまでが限度でした。大きいサイズのソフビなら別ですが、このサイズではぶっちゃけガニ股、股幅の広い方が遥かに作りやすいわけです。
 そういった枠の中で、可能な限り「モスゴジ」に近い所まで股幅を狭め、付け根の角度も調整しました。
 そういうわけで、これらの部分がどこまで可能かの挑戦も実はさり気なくしていたのです。

(2010.7.5更新)
「モスゴジ スタンダードカラー」は完売致しました。ありがとうございました。

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