江別から笑顔を発信! 林かづきの活動日記

私たちが住む江別のことや、毎日のこと、感じ考えることをわかりやすい言葉で綴ります。

行政視察 ① 伊丹市 教育ビジョン

2007-10-12 | Weblog
 「読む・書く・話す・聞く」ことば文化都市伊丹特区。
この地域の、この施策実施の話をお聴きしたい、と提案したのは、
私です。

インターネットやメールなど、
文字離れの昨今、表現力や想像力の不足が、
自分自身もそうですが、子どもたちにも、かなり影響している、
考える力を養う、その施策に取り組んでいる伊丹市に関心がありました。
http://www.city.itami.hyogo.jp/

俳人のまちとして文化的に由緒ある伊丹市は、
伊丹ならではの特色ある教育の推進をさまざまな手法で行っています。
それを束ねているのが、「教育ビジョン」、
その一つの事業が、「ことば科授業」です。

小3~6年、週に1回、総合学習の中で、
日本語の「ことば」の授業があります。
各科目の土壌となる大切な位置を占めていると、
私は受け止めました。

ことば科の先生も常勤でおり、教材もオリジナル。
俳句を作る時間もあります。
例えば「春」という言葉から連想する言葉を次々と
芋ずる式に出していく。
慣用句を学んだり、穴埋め俳句をしたり。

この取り組みは、2年目、
授業風景もビデオで拝見。
子ども達は、9割が「楽しい!」
保護者からの声として「言葉遣いが丁寧になった」と・・・。


教育長が就任時に、
「環境や福祉には、長期計画があるが、
なぜ教育分野には、ないんだ?」
ということから、教育ビジョン策定が始まったそうです。
四年目の教育長は元企画部長、三年目の市長共に
求心力の強さが決め手だと、担当者に話して戴きました。

伊丹市は、人づくりで行こう。
そのために、教育委員会だけではなく、横割りで他の部署も
一緒にディスカッションしながらまとめていく・・・。
目標は一つ、そのために、それぞれの部署・人が
力を合わせていく。

とてもシンプルです。
もちろん、そこにはさまざまな艱難、抵抗、試行錯誤が
あったことでしょう。

教育事業には、市費の臨時職員などを雇用していますので、
予算も大きいと言います。
しかし、効果はすぐに出てきにくい
けれども、今必要な事業である、と市民に出前で説明を行っています。
顔が見える「教育委員会」として、教育委員が学校を訪れ、
PTAの方々に、伊丹市の教育について、お話をしている
こういう活動を続けているそうです。

ビジョンがはっきりしていて、
そのために何が必要なのか、どうやるのか、
明快で、テンポが非常に速い、潔さすら感じました。