Zen禅

心理学に基づく坐禅の研究-心の風景を眺め、流れていく気持ちの音を静かに聴く(英訳)

動的静けさDynamical tranquility

2021-05-17 | 姿勢

最近、バレエの稽古に進歩を実感できるようになった。

Recently, I have become to realize the progress in my ballet practicing.

つい何ヶ月か前まで、バレエの進歩は不可能だと思っていたのに、

ある日突然、バレエに自信感が付き始めた。

Until just a few months ago,

I thought it was impossible to make progress in ballet,

but all of sudden one day, I began to feel confident about it.

 

それ以来、体は脳からの指令をうまく実行している。

Since then, my body has been executing well the orders from my brain.

要するに、動きが滑稽でなく、バレエぽくなってきたとのことだ。

In short, the movement is not ridiculous,

but it is becoming more ballet-like.

 

体には律儀的な正直さがある。

The body has equity honesty.

脳が体の骨格や筋肉を理解していないと動きに迷いが表れる。

If the brain does not understand the skeletons and the muscles of the body,

the movement makes ambivalence.

 

ただ気持ちだけで動け!と体に命令しても、

体が準備体制になっていないと形式的に反応する。

Do move! if the brain commands to the body with emotion only,

it merely reacts perfunctory when it is not yet ready.

その結果、動きがきっこちなく、汚い感じを与える。

As the result, the movement is awkward and gives a messy feeling.

 

だが、脳が骨格や筋肉の仕組みを知っていて、

力学に基づき体を動かすようになると指令も的確で素早くなる。

However, when the brain knew the mechanism of the bone structure and muscles,

also, the moves built on the kinesiology

the commends to the body are also accurate and quick.

その結果、動きがはっきりしてキレがきれいな感じを与える。

As the knowledge has led,

the movement clear and gives a clean-cut feeling.

 

人はビデオで自分を撮影しない限り、

自分の動きを全角度で見ることはできない。

People cannot see their movements from all angles

unless they shoot them in a video.

鏡越しで見える自分の動作も一面的で部分しか見えない。

The gestures that reflected in the mirror are one dimension

and it is a piece.

 

仮に自分の動作、姿勢全てを見えることができても、

視覚が運動神経を動かせないわけだから動き自体には役に立たない。

Even though if one can see one’s own gesture and posture from all the angles,

it is not functional for movements

because the visual sensors cannot operate motor nerves.

 

人がスマートフォンを使い始めて以来、

頭が前倒しになっている人が多くなった。

Since people started to using smartphones,

their heads being placed forwardly in many cases.

視覚による情報に頼れるようになって、

眼から入る情報に脳が支配されているように見える。

People are relying on visual information,

in a viewpoint, the brain dominated by the information

that coming in through the eyes.

 

頸椎が歪んで、頭の重さを受け止めず、

結局は代わりに肩の筋肉を使うようになる。

So the cervical spine is distorted,

and it cannot hold the weight of the head

eventually using the shoulder muscles instead.

 

人がTVやパソコン、スマートフォンの画面から受け取る情報は

脳の中にだけ停滞する。

The information people take from TV, computers, smartphone screens,

it stays only in the brain.

いくら真実めいた情報でも、

体を実際動かさない限り、

知識もただ知っている、分かっていることだけに留まる。

No matter how truthful the information can be,

unless actually move one’s body,

the knowledge gets stuck in just known or acknowledged.

 

使っていない知識、

動かす力の無い情報は限りがあって、

時間の経過とともに消えていく。

The knowledge which is unused yet

or powerless to move, it has a limitation

and it will disappear over time.

 

たが、体を動かすと体が体を持っていることを自覚し始める。

But when you make a move,

the body gets to realize that the body has a body.

 

眼が体を支配すると体が弱る。

When the eyes dominate the body, the body weakens.

自分が自分の体を支配できるようになると体が強くなる。

When you can control your body, the body becomes stronger.

体が強くなると精神も強くなる。

When the body becomes stronger, the mind also becoming strong.

体と精神の強さがバランス良く強くなると

動的静けさを放つようになる。

When the body and the mind have strength with well balanced,

it will release dynamic tranquility.

 

以下は参考まで;

Cervical Spine頸椎

The neck, or cervical spine, has seven vertebrae,

along with ligaments, tendons, and muscles.

It supports your head, which can weigh approximately 14 pounds (about 6kg).

The cervical vertebrae are labeled as C1 through C7.

The neck area is relatively flexible and fragile

because the vertebrae are slightly smaller than other vertebrae.

The first vertebrae are quite interesting.

C1 is called the atlas (Atlas supporting the heavens from Greek mythology);

it is literally a bony ring that is responsible for carrying the skull.

C2 is called the axis; it has a small, bony projection that rises into the ring of C1,

thus creating a pivot for rotating the head.

Physical tension throughout the cervical spine

can limit efficient movement for spotting during turning.

Think about your head being centered and balanced on top of C1 and C2.

If your head is balanced, the neck muscles that control the movement can work with ease.

Any time your head moves outside of this balanced state,

the opposing muscles of that movement are responsible for overworking

to try to maintain alignment.

Head placement is an important addition

to the esthetics of all upper-body poses and choreography.

 

頸椎、或いは首には、靭帯、帯状の腱、筋肉と共に7つの椎骨があります。

それら椎骨はおよそ14ポンド(約6kg)の重さを持つ頭を支えています。

頸椎はC1(Cervical)からC7までのラベル付きがあります。

首のあたりの頸椎が、比較的に柔軟性がありながらも軟弱性を持つのは、

他の椎骨に比べサイズがわずかに小さいからであります。

リング状の形をした最初の椎骨C1は結構面白いところがあり、

別名アトラスとも呼ばれていて(アトラス:ギリシャ神話で登場する天を支える神)

頭蓋骨を運ぶ役割を担当しています。

C2は軸とも呼ばれていて、

小さな凸状の椎骨でC1のリング状の中に突起し、

頭を回転させる枢軸性を作ります。

体の緊張は体を回転中のスポッティング(一点に集中して体を回すこと)の

頸椎全般において効率的な動きを妨げる恐れがあります。

自分の頭がC1とC2の上の真ん中に置かれ、

バランスを取っていることを想像してみてください。

もし、あなたの頭が、バランスを取れていれば、

動きを制御している首の筋肉が楽に働きます。

あなたの頭がそのようなバランスの取れた状態から外れる度に、

反対側の筋肉は体の整列均衡を保つために過剰な働きをします。

頭がどのように置かれるかは

上半身全てのポーズ美学と振り付けに重要な追加要因であります。

 

上記は、ダンス・アナトミーという本の

脊椎領域の頸椎(けいつい)の部分の私の和訳である。

The above is a part of my Japanese translation of the book Dance Anatomy

and picked out the Cervical Spine part only from the lists of Spinal regions.

 

 

 


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10 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
フォロワー登録、ありがとうございました。 (閑斉)
2021-05-18 05:38:17
私のフォロワーは少ないのですが、在米の方は2人目です。
ひとつの使命感を持っておれれるようで、頼もしいです。
返信する
Unknown (桂蓮)
2021-05-18 23:00:42
閑斎さん
折りしさんの応対コメントに(私宛)紙ひもが素材であることを知りました。
紙を紐状にしたのかなーと過去の作品を見ながら思いましたが、合ってましたね。

使命感はありますが、薄っぺらで恥じらうべきなものでして、ですが、おことばありがたく受け取りました。
返信する
躰が覚えるまで (榮久)
2021-05-20 12:50:00
>> 体には律儀的な正直さがある >>

まさに実感できる言葉です。
 
幼い頃から
武術の稽古を導いてくれた祖父が
「躰が覚えるまでだ」と
日々同じ動作を繰返し繰返し延々と
習得とはその様なものでしょう

P.S.
新潮社のe-zine 5月20日付に
◎ 新連載! 南直哉「お坊さんらしく、ない。」
☆ 仏教を「信じる」のではなく、「考える」ために。
 「考える仏教」特集オープン!
が始まりましたので お時間が取れればどうぞ

https://mail.google.com/mail/u/0/?tab=rm&ogbl#inbox/FMfcgzGkXSTdGMQcwJDPLhmRfTRdLbzg
返信する
Unknown (桂蓮)
2021-05-21 01:25:14
参考リンク先、大変ありがたいです。

新潮社のメルマガは登録していたのですが、
受信箱からアップデートに移して
ほとんどチェックせず放置していました。
ちょうど今確認しているところです。


身体、躰、体、いずれも
からだで出てくる転換候補ですが、
使い方が時と場合で若干違いがあるようですね。

祖父さまは、使うからだ、との意味でおっしゃったのですかね。


昨日は3時間連続のバレエレッスンでしたが、
個人レッスンで繰り返し訓練してもらったからか、
ターンが割とはっきりできるようになりました。
でもまだ躰が覚えていないので、
まだまだです。
返信する
corps (榮久)
2021-05-21 04:48:04
ご存知のように
「体」と「躰」は同じように使いますが
漢字の字体のうち標準字体以外のものを
異体文字として扱われ
私は此方の字体が好きです。
また「體」は旧字体で「体」の漢字より
意味深く味わいのある文字だと思っています。

武術では防御は反射的に攻撃としての動きを伴い 
これを一連の動作と成るように反復練習して
躰に覚えさせる訓練で
祖父が伝えようとしてたのは
まさに >> The body has equity honesty.
この事なのでしょう
返信する
Corps de ballet (桂蓮)
2021-05-21 06:52:47
榮久さんはまだ寝ていなかったでしたか?
或いは、お仕事終えてから寝るようにしてますか?
コメントあった時間が朝の時間帯だったので。

Corpsと題名つけてますよね。
Corps de ballet (この場合は『群』になるのかな)
躰の意味ですよね。

フランス語はバレエ用語しか分からないですが、
Hの発音が面白いかなと思っています。

躾の漢字も面白いですよね。
からだの美

言葉の美は一文字ありますかね?
返信する
私の ほぼ一日 (榮久)
2021-05-22 03:16:18
最近はコロナ感染症で図書館やボランティアで訪ねてた所も
ほぼ閉鎖され、散歩程度の外出以外は兄妹で
過ごすのが常です。

食品や生活用品は以前からCoop(生活協同組合)の
週単位で注文配達が主で不自由を感じたことは無く
暮して来ましたし
妹が同居し幾分購入が増えた程度で
仕事の方もあまり変わらずネットでの遣り取りが主で
今の処、ネット作業の収入と蓄えで何とか賄えています。

生活パターンは元々朝型と言えば良いのか
「鶏を起こす子」と、幼少期から早起きでした。

仕事の打ち合わせも時差の関係であったり
拘束時間(作業時間)も不規則で現在に至

また、最近一年程は午前1時頃から午前5時頃まで起きて
その後2〜3時間程眠り9時前に起き
二人で食事、以後夫々の予定で夕食まで、と。
但し調理は私の担当です。

仏語の「h」には音はありません
英語の「takeやhave」の「e」みたいに

仏語は鼻音に特徴が
以前、東北弁と似ていると妻が話していました。

言偏には「美」のつく文字は有りませんね
漢字は面白くて辞書も様々持っています。
返信する
Unknown (桂蓮)
2021-05-22 07:06:28
鶏を起こすほどですか、本当に早起きの良い習慣ですね。

3時間睡眠でもストレス無いのですね。
普通なら3時間睡眠だと神経質になりますよね。

ところで明日は最後のワクチンで
うちは全員ワクチン済みになります。

ここもCoopみたいなネット通販ありますが、
週に一度は外に出たくて
店に直接行くようにしています。
と言っても、一番近いスーパーが車で30分ですけどね。

後で暇を見つけて、庭で取った花の写真送っておきます。

ここはまだ春ですが、
もうすぐ夏になる兆しです。
返信する
Unknown (ZIP)
2021-06-18 02:23:51
なるほど二つかもしれぬ
だが私とお前の魂は
固く結ばれたコンパスの二本の足
お前の魂は定軸
動くとは見えぬが
私の魂が動く時
それにつれて動いている
中心に身を据えつつも
もう一方の足が遠く廻れば
身を傾け耳をそばだて
近くに戻れば身を起こす
そんな軸足がお前だ
私は斜めに走るもう一方の足
お前の堅固さが私の円を正しく描き
起点に私を引き戻す
返信する
Unknown (ZIPさんへ)
2021-06-18 03:45:37
信じられない
昨日、バレエレッスンにいく車の中で
コンパスの原理を夫に説明したので、
そっくり、私が言ったことが
ZIPさんによって書かれていたから
度肝を抜かれました。

そっくり私が言っていたこと
魂の代わりに安定性を例えた比喩だけ違いますが。

そうもどうも、鳥肌たってしまった。
返信する

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